衝撃の老化シミュレーション

最近、老化ネタが多過ぎやしないか、と友人に指摘された。

確かにその通りで、楽しいネタではないのはわかっているけれど、それが現実なのだから仕方がない。

そんなわけで、先日、久しぶりに歯のクリーニングに行った。

歩いて3分の近所に、とってもオシャレな歯医者さんができて、チラシが入っていたから。

リーズナブルな価格設定の「歯のホワイトニング・キャンペーン」が目的だった。

10年前に、大通の有名な審美歯科で、かなりお金をかけて本格的なホワイトニングを受けたけれど、「カレーや赤ワイン、コーヒー、紅茶は避けるように」との約束を守れず、その後徐々に着色が戻り、ずっと気になっていたけれど、なかなか通う時間もなくそのままに・・・。

で、突如思い立って、予約をして受診。

行ってびっくり。

もはや歯医者というよりエステ。

施術は個室。

ローズのアロマ漂う部屋で、入念なカウンセリングの後、歯石取りから歯の表面磨き、フロス仕上げまで丁寧な説明つきで無痛の施術。

個室に流れるBGMにうっとりしながら、思わず居眠りしてしまうほどの心地よさ。

そして、驚いたのが、そのハイテクっぷり。

問診表の記入もサインもすべて、紙にペンで記入する従来のやり方ではなく、タブレットのパソコンを渡されて、端末入力。

さらに驚愕したのが、パソコンでの写真を使ったシミュレーション。

歯の白さの希望はどの程度か、実際にその場で歯の写真を撮って、色の段階をシミュレーション。

さらに、歯のお手入れを怠ると、こうなりますよ、という老化シミュレーションまで。

「お手入れを怠って歯周病が進行し、歯が徐々に抜け落ちると、20年後はこの状態です」と提示されたのが、さっき撮ったばかりの自分の顔の老化写真。

前歯が一本、かろうじて残っていたけれど、口元は歯が抜け落ちて見るも無残、顔はシミだらけで、しわくちゃで、もう辛すぎて、完全にトラウマ。

しかも歯周病は、糖尿病や心筋梗塞など、全身の病気に影響を及ぼすことがあるのだという。

怖い!

あまりに衝撃過ぎて、歯周病予防の1年間の歯のクリーニングコースを予約!

その額、数万円で、まったく予算外だったものの、あの写真を見せられたらたまらない。

うまいな、商売。

完全にトラップにはまってしまったと思いつつ、早く言ってもらってよかったと感謝の気持ちも。

虫歯にならない限り、歯医者に行くこともなかったけれど、歯は大事。

これからは定期クリーニングで病気予防。

白髪染めやら歯のクリーニングやら、自分メンテナンスばかりにお金と時間がかかって、トホホ・・・。

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