昨日、市内の納骨堂にお参りに行った。
父が急死した時、お墓を購入することを検討したけれど、3姉妹という家族の事情や、雪の多い札幌で、季節にも天候にも左右されることなく、行きたい時にすぐにお参りに行けること、車で十分少々の距離にあることなどから、納骨堂を選んだ。
父が亡くなった直後に、冬の雪道で転倒して股関節を骨折した母は、それ以来、歩き方も少しぎこちなくなってしまったこともあって、屋内にある近くの納骨堂を選んだのは正解だった。
仏壇の前に行き、「またみんなで来たよ!」と、扉を開けて、お花を供えて、お線香を上げてお参りをする。
額に入れて飾っている、父の写真が微笑んでいる。
さすがにお盆はお参りする人も多いので、ずらりと並ぶ仏壇の多くの扉が開いて、お花やお菓子が供えられている。
同じ並びに、いついかなる時も必ず扉が開いていて、キレイなお花が供えられている仏壇がある。
ずっと前に、その仏壇の前を通りかかった時、扉が開いていてたまたま写真が見えた。
とても素敵な笑顔の、30代くらいの女性の写真だった。
もちろんまったく知らない人だけれど、若くして亡くなったんだと思うと胸が締め付けられた。
納骨堂にお参りに行きはじめてから少し経った頃、いつ行っても、その方の仏壇の扉が必ず開いていることに気が付いた。
お供えの花が枯れるころには、納骨堂の方が花を片付け、掃除をして扉を閉めてくれることになっているので、いつも扉が開いているというのは、数日前にお参りに来たばかりということ。
この7年間、その光景はずっと変わらない。
冷暖房も完備されているし、掃除が行き届いていて清潔で、いつも人がたくさん出入りしているから、ここはさみしくなくていいね、と、そんなことも思う。
我が家もみんな元気にやっている。
最初の頃は父の好きだったものをお供えに持って行ったものだけれど、最近は自分たちが好きなお菓子をお供えして、お参りが終わったら、甥っ子や姪っ子が取り合って食べている。
今年も父はきっとそんな光景を、「本当にお前たちらしいな。相変わらずだな」と笑って見ていたと思う。
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