キャッチ 22

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英語を勉強していると、まったくわからない言葉に出会うのはしょっちゅうだけれど、単語自体はわかるのに、その意味がわからない、という時が一番困る。

ことわざ、とかそんな感じで、母国語の人以外にはわからない意味が含まれている単語。

今回、ポールが親友のジョンとスカイプで話している時に聞こえてきたのが、「キャッチ 22」。

“it’s a catch-22 situation”、などと話してる。

なに、なに?! こんな言葉が通訳中に出てきたらアウト!

はっきり言葉はわかるけど意味がわからない。

早速調べてみると、辞書には、「(どうもがいても)動きがとれない矛盾(した状況)、ジレンマ的な状態」と出ていた。

さらに調べてみると、アメリカの古い小説『キャッチ=22』(Catch-22)に由来していることがわかった。

電話を終えたポールに、さっきの言葉の意味を聞いてみると、軍隊に所属しているパイロットが、もう戦争は嫌で、軍機に乗って出撃したくない、国に帰りたいと思った時の小説の話だとわかりやすく教えてくれた。

軍機のパイロットが、「精神状態は大丈夫か」と医者に聞かれて、「大丈夫」と答えたら、その人は精神異常と判断されて、任務から外して強制帰国。

こんな大変な戦争の状況下では辛くなるのが当たり前。

「問題ない。大丈夫」というのは、正常な判断ができておらず、精神に異常をきたしているというもの。

一方で、「大丈夫か」と聞かれて、「もうこんな任務は辛くて耐えられない。無理、もういやだ、我慢できない」と帰国を訴えた人は、そう思うのが当たり前で、正しい判断ができている=精神が「正常」と判断されて、引き続き、軍機に乗って攻撃の任務にあたらなければならない、という矛盾した話だと教えてくれた。

小説の主人公は必死に自分が正気ではないことを証明しようとするけれど、医者はそれを認めてくれない。

そんな不条理な状況、矛盾した状態を示す時に使うのだそうだ。

その話を聞いた時、今の世の中の「働き方改革」に大きな影響を及ぼしているD社の事件を思い出した。

優秀な新入社員。

毎日続く長時間労働。

寝不足で目を真っ赤にし、髪もぐちゃぐちゃなまま、「全然平気です。大丈夫」と言って頑張ると、「女子力がない」と非難され、「気力、体力の限界」と言って休暇を求めたなら、「甘すぎるダメ社員」とレッテルを張られてしまう。。。

周囲の人たちが狂っているのか、自分が狂っているのか、わからない。

医者にもわからないし、誰にもわからない。

不条理以外のなにものでもなく、そのことが最悪の結果につながったのではないかと思う。

キャッチ 22。

思えば、3か月前のバブーの手術の時も、そんな状況だった。

医者は、術後の合併症が心配だとなかなか手術に踏み切れない。

だけど、バブーは手術しないと死んでしまう。

まさに「キャッチ 22 シチュエーション」。

日常生活によくあること。

この言葉、もうきっと忘れない。

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