先日観た映画に考えさせられた。
アメリカの大学で起きた銃乱射事件で息子を失った父親が、遺品の中に息子自作の曲のデモ・テープを見つけ、息子の本当の気持ちの在り様を知りたい一心で曲を何度も聞き、やがて息子の遺作となった曲を場末のバーで歌うようになる。
「ここには居場所がない、家に帰りたい」と、切ない気持ちを歌う詞とメロディーが若者の心を捉え、人気を博すようになる。
だがしかし、そこに隠されていた真実。
切ない歌を作った息子は、銃乱射事件の「被害者」ではなく、「加害者」だった。
銃を乱射したのは、映画の主人公自身の息子だったのだ。
映画の終盤になってわかる真実。
「殺人者」と赤いペイントでめちゃくちゃに落書きされた息子の墓を見た瞬間、映画の観方が自分の中で180度変わる。
かわいそうな息子の父親が、残虐非道な息子の父親に。
「よくもまぁ、銃乱射事件を起こした殺人犯の息子が作った歌を、人前で堂々と歌えるよな」、と。
そして、考えさせられる。
子の不祥事と親の責任。
30歳を過ぎたような、いわゆる「二世タレント」が不祥事が起こすたびに、親の責任が問われ、中には活動自粛に追い込まれる親もいる。
「親の責任、どこまで?」、というのは、芸能人の不祥事のたびに議論になる。
「何があろうと、自分の可愛い息子なんだ。可愛い、可愛い息子なんだ・・・」、と銃乱射事件のあった大学の記念碑の前で激しく泣き崩れる父親。
子の不祥事と親の責任について、とても考えさせられる難しくて重いテーマの映画だった。
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コメント
おはようございます。突然すみません。
この映画とても興味をもちました。
何という映画か教えていただきたいと思いメッセージさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
元ポールの生徒より。
>singing child=うたこさん
この映画、原題は「Rudderless (2014)」、邦題は、『君が生きた証』です。
完全なネタバレなので、薦めたいと思いつつ、あえてタイトルを書きませんでしたが、とても考えさせられる映画なので、とってもお薦めです。
もし自分に年ごろの息子がいたら、きっともっとずっと考えさせられたと思います。