夫のポールとの出会いは函館の英会話教室。
転勤で赴任した函館。
当時の私は20代後半で独身。
知り合いもなく、地元の友達を作ろうと通い始めた英会話教室で、新任講師としてやってきたポールと出会い結婚した。
通っていたのは函館市内では割と大きな英会話教室で、ネイティブの先生が何人もいた。
その中に、ジュリアンという黒人の先生がいた。
当時20代でハンサム。
小顔で細身の長身。
見た目はオバマ元大統領そっくり。
そのジュリアンとは、ポールも私もFacebookで繋がっている。
20年近い時を経て、アラフォーになったジュリアンは白髪交じりでますますオバマ元大統領にそっくり。
つい最近、インド系アメリカ人の女性と「できちゃった結婚」し、娘が生まれた。
そのジュリアンとポールが、今日チャットをしたそうで、やり取りの内容をポールが教えてくれた。
ジュリアンは父親がイギリス領バミューダ、母親がハワイ出身で、国籍はアメリカ。
両親が離婚した後、高校教師の母親がジュリアンを育て、教育環境の整っているカナダに移住という国際色豊かというか、複雑な環境で育ってきた。
そのジュリアンがはじめて日本に住んだ時は、本当に大変だったのだそうだ。
日本語がまるでわからない。
給与の振込口座を自分で開けと言われても、銀行口座も開けない。
どこで食事をすればいいかもわからない。
英会話教室が手配した函館市内の六畳一間のアパートには布団しかなく、着任初日は布団の上でさめざめと泣いたのだという。
そんなジュリアンも、ポールたち先輩ネイティブの助けがあって、その後数年間を函館で過ごし、その後、いったんアメリカに戻ったものの、また来日し、和歌山県で英会話教師として、さらに数年を過ごした。
今はアメリカに帰国して政府に関わる仕事をしているけれど、「函館で過ごした数年間が自分を一番成長させてくれた」とポールに語ったそうだ。
最近の日本の若者は国内・安定志向が強く、海外・冒険志向に乏しいと聞く。
とても残念なことだと思う。
私自身、海外に長期間住むという経験は残念ながらないけれど、フランスでホームステイをした2ヵ月間は自分の人生に大きな影響を及ぼしていると思う。
海外に、たった一人で放たれたという緊張と不安でいっぱいで、どうやってホームステイ先に辿り着いたかさえ今は覚えていないけれど、あの人生経験は本当に貴重なものだった。
海外経験が、その後の人生、自分の力で”自律”して生きる上で、大きな成長をもたらすのは間違いないと思う。
ジュリアンが私たちと一緒に函館で過ごしたあの時が、「人生で一番成長した」という感想を持ってくれていることが、とても嬉しい。
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コメント
こんにちは。ジュリアン懐かしいですね~、ニセコに年越しスキーに行ったことを思い出します。そんな気持ちを抱えていたのですね。だから、自然に仲良くなれたのかも。僕も函館転勤は半分左遷みたいなもので、会社の先輩達に松前や瀬棚などの遠方の得意先を押し付けられて自暴自棄になっていました。だから、そんな時に英会話の扉を叩いた自分に感謝です。そのおかげで、かけがえのない友を得ることができましたから。今思えば奇跡に近い函館ライフでした。
>AtsukusaAさん
こんにちは。ジュリアン懐かしいでしょ~。
もう可愛い娘のいるパパなんですよね~。
Atsushiさんが函館転勤で自暴自棄になっていた時だったなんて、夏にお会いした時に聞くまで知りませんでしたし、そんな風には微塵も感じませんでした。
ホント、奇跡に近い函館ライフでしたよね。毎日が楽しくて♪私もそうです。
あの頃がなかったら、今は一体どうなってたのかな、なんて時々思います。