夫のポールの家系の男性はいずれも短命。
実父も祖父も、40代後半で心臓の病気で急死している。
そのせいでポールは、自分も短命だと思い込み、自分で余命宣告をしているとしか思えないほど冷静に受け止めている。
父親が亡くなった46歳を過ぎた頃から、その意識はさらに強くなり、去年の夏に倒れた時、「やっぱり来た」と思ったのだそうだ。
以前から指摘されている「不整脈」はあるものの、MRIや心電図の検査をしても、特に今すぐどうこうということはなしとの医師の診断。
今のところ投薬も手術も必要なく、定期的に検査をしながら様子を見ている状態。
そんな私たち夫婦にとって、この先何が起きるかわからないからこそ、まだアラフィフとはいえ、「死」について話すことは必要なこと。
ポールはイギリス人。
国籍も違うから、何かあった時に慌てふためかないように、現実的なポールは「死」をまったくタブー視していない。
基本的なスタンスとしては、充分いい人生を送れたと思ってるし、「死後の世界」は一切信じてないから、何も求めない。
もし、万一のことが起きたら、
死後は『検体』にして、医学の発展に活かして欲しい。
葬儀は不要。友人たちを集めてその辺の居酒屋で飲んで思い出話でもしてくれれば充分。
お墓もいらない。イギリスの家族の墓で眠りたいとかそんなこと考えたこともない。
・・・そんな風に説明してくれたけれど、イギリスにいる家族はどう思うだろう。
いくらポールの遺志とはいえ、遺体を検体に出し、葬儀もせず、お墓も建てないなんて。
現実問題として、国際結婚の場合は、家族も離れているし、文化や宗教の違いもあり、非常に複雑で難しい。
「死」は誰にも等しく訪れるけれど、それが「いつ」かは誰にもわからない。
一方のポールの母方は長命。
アイルランド人の祖母は、今のように医学が進んでいない時代に、100歳近くまで生きていた。
そちらの遺伝子を持っていることを願うのみ。
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