一寸先は闇

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同じ業界で仕事をしている年子の姉は、今も昔も最高の相談相手。

姉だけど、子供の頃から何故か「お姉ちゃん」と呼んだことはなく、名前で呼んでいる。

悩み事があれば相談。

そのままでいいよと慰めてくれることもあるけれど、時には姉妹だからこその辛辣で正直なコメントやアドバイスをくれるのでいつも助けられている。

そんな頼もしい姉も、結婚してからというもの、興味関心が完全に旦那様に移ってしまい、時間が合えば夫婦ふたりで外食したり、旅行に行ったりするものだから連絡が途絶えがち。

たまに姉が帰札する時や、私が東京出張の時に会う程度で、ここ数年は、姉妹それぞれが定期的に連絡を取り合っている母経由で、姉の近況を確認するようになっていた。

そんな姉と、先日久しぶりに電話でゆっくり話をした。

メールでのやり取りはちょいちょいあるけれど、電話で話すのは本当に久しぶり。

数ヵ月ぶりに、仕事のことや家族のことをじっくり話した。

嬉しい知らせもあった。

つい先日、東京で新築のマンションを購入したという。

仕事一筋で結婚が遅かった姉夫婦。

子供もいない。

結婚した時には、結婚が遅かった分、3倍速で幸せを満喫すると宣言していたけれど、新婚旅行も駆け足だった。

ずっと賃貸暮らしで、仕事の都合で離れ離れの期間も長かった姉夫婦がついにマンション購入!

良かったね、良かったね、と言う私に、「今からオーダー・カーテンを見に行くの!」、と言って、楽しそうに電話を切った。

姉の旦那が倒れたのは、その1時間後。

まさか!

休日なのに、その日も仕事に出ていた義兄。

幸いなことに、自分で異変に気が付いて、すぐに大きな病院で診てもらうことができたおかげで大事には至らなかったけれど、診断結果は「心筋梗塞→即入院2週間」。

道端で倒れたならAEDがなければ助からず、一歩間違えば最悪の事態になっていたかも。

さっきまでマンション購入の話を嬉々として話していた姉の、その後のパニックを思うと言葉にならず。

「心筋梗塞」になった今、マンション購入のローン契約さえもままならず、いったん凍結。

その後、義兄は順調に回復して今があるから客観的に記録することができるけれど、本当に怖かった。

一寸先は闇。

これから先のことはどうなるのか、まったく予測できない。

自分自身も夫も家族も歳を重ねた今、そのことを改めて。

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コメント

  1. うちも、2年前に妹のご主人が突然亡くなったのです。
    やはり心臓でした。
    直前まで全然普通だったらしいです。
    こちらも、子供もなくとても仲の良い夫婦だったので、突然夫を亡くした妹の心情を考えると可哀想で、可哀想で・・・
    私だったら正常でいられないと思います・・・
    本当に、人生、一瞬先には何があるか分かりませんよね。
    お互い様、今の一瞬一瞬を精一杯生きないと・・・ですね。
    ちなみに・・・夫も私も突然知り合って突然結婚したので、半年前はお互い、半年後に誰かと知り合って結婚するなんて微塵も想像していなかったです。(笑)
    これも、ほんと一瞬先の急展開。(笑)

  2. >にこさん
    妹さんのご主人・・・、そうだったんですね。
    私ももし自分がそうなってしまったら、辛すぎて、耐えられないと思います。
    うちの夫は心臓が悪いとわかっているので、病院で診てもらったりしていますが、義兄は特に心臓に病気があったわけでも、その日、特に具合が悪かったわけでもなく。
    心臓、と聞いて、本当にまさか!
    自分で異変に気づいてすぐに大きな病院に行ったのが幸いでした。
    結婚もそうですよね。
    私もたまたま会社の転勤で行った函館で出会って夫と結婚したので、もし今の会社に入社していなかったら、とか、函館に転勤していなかったら、今ごろどんな人生だったんだろうと不思議に思うことがあります。

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