東京に住む姉夫婦が帰省。
良く飲み良く食べ、元気だった義兄が５月のある日、心筋梗塞で倒れて入院。
マンションも買ったばっかりで、とても心配だったけれど、思っていた以上に元気で今までと同じ笑顔にほっ。
４０歳で結婚が遅かった姉夫婦。
結婚してから８年が経つけれど、今も新婚さんのように仲がいい。
あまり周囲では見たり、聞いたりすることがないくらい仲がいいので、義兄にもし万一のことがあったら、姉のショックが大きすぎて立ち直れないのではないかと、みんな心配していた。
その二人が揃って笑顔で帰省。
辛い経験を経て、以前にも増してラブラブ。
早朝、実家の周囲を散歩してくると言って出かけたふたり。
窓から見ていると、まさかの「手つなぎ」。
思わず朝食づくりに忙しい母を呼んで、「ねぇ、見てみて～、あの二人、朝から手つないでる！」と言って、その姿を見せたほど。
その後、仲良く近所の大きな公園を散歩していたところ、後ろから、
「オレ、あんなことしたことねぇ」、
という男性の声が聞こえてきたという。
明らかに二人の「手つなぎ」を見てのこと。
声の主は、後ろを歩いていた早朝ウォーキングを楽しむ60～70代の男女数名のグループの一人。
すると、仲間の女性の一人が、
「暑苦しい！」、
と言い放って追い越して行ったのだそう。
それに対して姉は、にっこり会釈で返した、と帰宅後に教えてくれた。
私だったら怒りたくなるようなエピソードだけれど、姉は笑いながら、「言われちゃった・・・」と、そんな出来事も楽しんでいる様子。
30代までは、とにかく「仕事、仕事」で、正真正銘のワーカホリックだったふたり。
今はその頃が嘘のように、ゆっくり旅行や外食を楽しんでいる。
その変わりようが微笑ましい。
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