イギリスのオックスフォード・ストリートに行った時、通りに並ぶほぼ全てのショップを見て回った。
まったく事前情報を仕入れずに行ったその華やかな通りに、ひときわ目立つ立派な建物があった。
歴史を感じさせる重厚な建物で、屋上には無数の国旗がはためいている。
国賓級のVIPが泊まる超高級ホテルか何かかと思ってのぞいてみると、高級デパートだった。
エントランスを入ると、香水のいい香りがして、高級感に圧倒された。
スニーカーでカジュアルな服装だったので、「ここは私の来る場所じゃない」と思って、すぐに出てきた。
その時はまったくわかっていなかったけれど、そこは「セルフリッジズ」というイギリスの高級百貨店。
イギリスといえばハロッズ。
セルフリッジズは初めて聞いた名前だったけれど、創業109年の老舗、超有名デパートだった。
日本に帰国してから、このデパートを舞台にした英国ドラマ「ミスター・セルフリッジ」があることを知って、早速見た。
日本でも大ヒットした「ダウントン・アビー」のビジネス版と言われているそのドラマ。
イギリスの百貨店業界に数々のイノベーションを起こしたシカゴ出身のアメリカ人、ハリー・ゴードン・セルフリッジが主人公。
いや~、面白かった。感動。
豪華絢爛なファッションも見どころのひとつなのだけれど、何より実話に基づくストーリーが良かった。
自分の力で築き上げた百貨店。
客も大事だけれど、従業員はもっと大事、という姿勢が貫かれている。
従業員たちはミスター・セルフリッジを心から敬い、彼の下で働くことに誇りを持ち、喜びを感じて生き生きと働いている。
「ボスになることではなく、リーダーになることによって成功した人」。
ネットで調べてみたところ、彼の名言がたくさん出てきた。
以下、フェイスブックから引用。
【リーダーとボスの違い】
ボスは部下を追い立てる
リーダーは人を導く
ボスは権威に頼る
リーダーは志・善意に頼る
ボスは恐怖を吹き込む
リーダーは熱意を吹き込む
ボスは私と言う
リーダーはわれわれという
ボスは時間通りに来いと言う
リーダーは時間前にやってくる
ボスは失敗の責任をおわせる
リーダーは黙って失敗を処理する
ボスはやり方を胸に秘める
リーダーはやり方を教える
ボスは仕事を苦役に変える
リーダーは仕事をゲームに変える
ボスはやれと言う
リーダーはやろうと言う
ボスとリーダーの違いを的確に表していて思わずなるほど、この違い、とっても大事!
そして、従業員に愛され立派なリーダーだったミスター・セルフリッジも、最後は金銭問題が発端となって追い出されてしまう。
思い出すのは、今、大きなニュースになっている、自動車メーカーのミスター・ゴー〇。
瀕死のメーカーを立て直し、その手腕であれほど崇められたカリスマ経営者が今、拘置所に。
「リーダー」だったのに、いつの間にか「ボス」になってしまったのだろうか・・・。
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