『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

先日の福井出張の際のフライトで、新千歳空港の本屋さんで買ったブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 を読みました。

福井まで遠かったこともあって、往きのフライトで読み終わってしまいましたが、いや~、もう、本当に面白かったです。

タイトルからもわかる通り、ざっくり言うと、 夫側の国で暮らす日本人の母親(=著者)が 、日本で言うところの「ハーフ」の我が子の成長記録を綴ったものなのですが、日本とイギリスということもあり、最初から最後までとても興味深く読むことができました。

本を読んでる間中、何度も声をあげてブハッと笑いそうになり、何度も嗚咽がもれないように涙をこらえました。

イギリスの政治、教育、宗教・・・、今の日本で考えられないような多様性に富んだ国で暮らしていると、我が子を取り巻く環境の中で、想像を絶するような出来事が日々起きるのですが、親はもちろん何より「ハーフ」の息子さんが、幼いながらもしっかりと自分の置かれている状況、現実を受け止め、自分なりの対処法でひとつひとつ乗り越えて行くのです。

著者のブレイディみかこさんは、音楽好きが高じて渡英を繰り返した末、イギリス人と結婚して現地で保育士資格を取得後、ご本人曰く、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始した方だけに、物事の見方、観察の仕方が半端なく面白いと思います。

イギリス生活を綴った本は数あれど、ここまでリアルな本はなかなかない。

世の中の「多様性」を学ぶのに、これほど適した本はなく、頭の中で理解するのと現実は違うのだと思い知らされます。

イギリスや海外と関係がなくても、国際結婚の方はもちろん、教育関係者、学生さん、多くの人におすすめしたい本です。

ちなみに愛犬バブーは、スコットランド原産、日本生まれの「ハーフ」です。

こう見えて、しつけ用語は英語も日本語もばっちりのバイリンガルです。

 

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