結婚して16年目になりますが、振り返ってみると、夫のポールに対して私は過保護過ぎました。
夫が外国人で在宅ワークなのが主な理由ですが、せっかちで合理的な考え方の私は、確定申告や入国管理局の手続きをはじめ、無駄なく効率的に様々な手続きを終わらせるためには、ポールにいろいろ説明するより、自分がやった方が早いと思ってやってきました。
必要な手続きの場合、代行できるなら代行。できない場合は同行。頼まれてもいないのに、いつもひとりで勝手にそう決めて行動していました。
病院に行くときも常に一緒でした。
ポールのことが心配ということはもちろんありますが、日本語は話せるものの、日本語の読み書きができないので、問診票を書いたりするときに病院に迷惑をかけることを避けたいと思ってのことです。
だがしかし、夫婦そろって50代に突入した今、それではいけないと思い始めました。
ポールがすべきことを代行し続けてきた私自身がいつ何時、緊急事態が起きないとも限らないからです。
そう思って、手を差し伸べるのをあえて一切止めました。
有事にそなえて、サバイバル能力を高めてもらわなければなりません。
そんなわけで今日はポールがひとりで銀行の外貨振込と両替の手続きに行ってきました。
ほとんど街にもいかないので、銀行の場所もわからないポールは、通りすがり人に道を聞いたところ、英語で快く答えてくれた上に、スマホでささっと道順をチェックして、「一緒に行きましょう」と案内してくれたそうです。
帰りも道がわからなくなり、また別の人に道を聞いたところ、同じようにスマホでチェックして、英語で「こちらですよ」と案内してくれたそうです。
銀行で行ったのは外国為替や外貨両替の部署なのに、誰も英語を話してくれなかったけれど、道行く人たちは英語で案内してくれた!、本当に親切だった!と、とても感激していました。
私が良かれと思って過保護でいたことは、長い間、異国で経験する、こういう感激や体験も奪っていたことになるんですよね。
嬉々として今日の出来事を報告してくれるポールを見ていて、つくづくそう思いました。
よし、これからは、自分のことは自分で!
苦労することも多いと思うけれど、得難い経験をたくさん得られるはず。
札幌でリュックを背負って心細そうな外国人に道で出会った方は、どうぞよろしくお願いいたします。
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コメント
こんにちは。
外国で、そこの言葉を《話せる》って最強じゃないですか?
何でも聞けるなんて。
若くして(十分)次へのステップへ。
楽しみですね。
チョビマロ母さんはいつも温かく見守ってくれていて本当にありがたいです。
外国で、話せるだけで最強って言ってくれる方はなかなかいません。
人生100年時代ですから、日本でのサバイバル能力を高めてもらうのが妻の務めだと思って頑張ります。