あの人が・・・

数年前に参加した女性だけの異業種交流会に、とても素敵な女性がいました。

当時、政府が力を入れていた女性活躍推進の一環として企画された自治体による交流会で、一度切りのものではなく、半年くらいの間、定期的に開催されるものでした。

そんな交流会で、彼女はただ指定された席に座っているだけなのに、長くキレイなストレートの黒髪、背筋がピーンと伸びた佇まいそのものが異常な程に美しく、彼女のところだけが、まるでスポットライトが当たっているかのように輝いて見えました。

しかも交流会のたびに、会場に誰よりも早く来て、後から来る人たちにとびきりの笑顔でフレンドリーに挨拶してくれて、たとえ名刺交換をしても数回会ったくらいでは覚えられないような規模の大きな交流会だったのですが、きっと彼女のことはみんな真っ先に覚えたと思います。

ある時の会合では、テレビ局の取材が入ったのですが、他にも綺麗な女性はたくさんいたのに、テレビクルーは彼女にくぎ付けで、テレビカメラが彼女にだけ向いていたので、その超本人が企画してくれた年末の飲み会で、他の女子たちが自虐しながら泣き笑いしたことを覚えています。

そんな特別なオーラがありました。

知って納得。

彼女の職業は、海外で人気の「ミセスコンテスト」のオーガナイザーだったのです。

彼女自身が参加した海外のミセスコンテストでグランプリになったことで、自国での開催権を獲得し、自らが日本でミセスコンテストを企画したり、ウォーキングの指導をしているという「美の女神」だったのです。

その彼女とは、交流会終了後もFacebookで友達になってつながっているのですが、2年前からぱったり更新が途絶えました。

Facebookの場合、私自身もそうですが、多くの人が使い始めた当初は物珍しさから頻繁に更新するものの、やがて飽きてしまって見る専門になりがちです。

だから、よくあることとまったく気にしていませんでした。

ですが、先日の更新で、彼女が2年前に車の単独事故を起こし、全治3年と診断されて、現在もリハビリ中だということを知って本当に驚きました。

ご本人の投稿によると、「山道を50m落下し、12時間後にヘリコプターで発見されてクレーン車で救出」されたそうです。

命があったことが奇跡と思える状況で、「咄嗟のハンドル操作で即死は免れたものの、全身にかなりのダメージを負っており、意識が戻っても植物人間か一生車椅子」、と言われたそうです。

女手ひとつで娘さんを育てていて、仲のいい親子写真を、事故前には頻繁に見ていただけに、知ったときは本当にショックでした。

人生は、時に残酷なものです。

私にとってはアッという間の2年でしたが、彼女にとっては、想像を絶するような途方もなく長い2年だったと思います。

リハビリを兼ねてFacebookの更新をはじめたようですが、代理の方に頼んでいることも書かれていました。

でも、彼女がそれほどの大きな事故にあっても、命を失うことなく、今こうしてリハビリをしながら回復を目指しているというのは、何か特別な意味があるのではないかと思わされます。

奇跡の復活を遂げ、類まれなオーラを放ちながらステージに立つ彼女の姿を待ちたいと思います。

 

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