年末年始の風景

年末年始に帰省するたびに、いつも温かく迎えてくれていた両親が、母ひとりになってしまってから10年が経ちました。

病気ひとつしたことがなかった父が風邪をこじらせて亡くなったのは2010年1月3日午前2時。

3姉妹がそれぞれの夫を伴って実家に帰省し、大人数で賑やかな年末を過ごした直後のこと(←その時のこと)で、急死でした。

自分自身も歳を取り、親も歳を取るのは当たり前のことなのに、それまではずっと、なんとなく自分の親だけは例外のように思っていたような気がします。

ただの風邪で死ぬことがあるなどとは思いもしませんでしたから、命のはかなさを教えられた瞬間でもありました。

何もお正月に亡くならなくても・・・と恨み節を言いたいところでもありましたが、私たち3姉妹は全員離れて暮らし、仕事を持っているので、子供たちの仕事に迷惑がかからないように、命日には必ず毎年みんなが集まることができる「お正月」を選んだんだね、と家族で話していました。

ですが、今年はコロナ禍の自粛で、それさえもかないませんでした。

「親孝行したいときには親はなし」ということわざがあるとおり、親子が一緒に過ごせる時間には限りがあります。

コロナ・ウィルスは、人が持つ愛情、友情に起因する行動で広がってしまう恐ろしいウィルス。

一日も早く封じ込めて、家族の時間、友人たちとの時間、当たり前だった年末年始の風景を取り戻したいと切に願っています。

 

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コメント

  1. 両親はいつまでも元気で、そんな幻想を皆持っていると思います。私の両親の老いも雪崩のようにやってきました。老々介護による生活崩壊、近くに住む兄夫婦は最初こそ介入しましたが、その後介護放棄。平日は介護ヘルパーにお願いして、週末私は東京から2時間かけて毎週介護に通っていました。(兄夫婦は車で30分の距離に住んでます)その後父は亡くなり母は近くの老人ホームへ。父の危篤にも葬式にも顔を出さない兄夫婦は遺産相続の時だけ連絡してきました(テレビドラマみたいでしょう)だから、えり子さん姉妹が羨ましい。お母様の為にも、姉妹仲良く協力してあげて下さい。

    • そんなことがあったんですね。遺産相続の時だけって・・・。本当にテレビドラマのようです。
      お兄さん、いったいどうしてそんな風になってしまったのか。
      離れて暮らすATSUSHIさんが、仕事をしながら、ご両親の介護。
      自分だったらそんなことができるのか、私には想像もつきません。
      我が家は父が思いがけず急死してしまったものの、母が健康で元気なことが娘たちの心の支えで大いに助けられています。
      姉妹仲良く、協力して母を支えて行きたいと思っています。

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