北海道を舞台にした最も有名なドラマのひとつと言っても過言ではない倉本聰さん脚本の「北の国から」。
家族や友達・仲間の愛が散りばめられていて、昭和世代が何度も泣かされたドラマ。
このドラマの主演、黒板五郎役の田中邦衛さんの訃報を今日知りました。
五郎さんは田中邦衛さん以外にはありえないキャラクター。
ドラマの名シーンは数々ありますが、なかでも印象に残っているのが、五郎と純、蛍がラーメン屋さんにいる場面です。
閉店時間だからと早く店じまいしたくて、まだ食べ終わっていない純のラーメンどんぶりを片付けようとした店員に、五郎が「こどもが、まだ食ってる途中でしょうが!」と激怒してトレイを叩き、落ちて割れたどんぶりを五郎と蛍が片付けるシーン↓。
切なすぎて何度見ても泣けてきます。
もうひとつ印象に残っているのは、純が上京する場面。
純が東京行きのトラックに乗った時に、ドライバー役の古尾谷雅人さんから、「おやじさんからもらった」という謝礼の封筒の中に入っていた泥のついた一万円札を見て泣くシーンです。
ドライバーさんが言います。
「いらんっていうのにおやじが置いていった。しまっとけ。お前が記念にとっとけ。ピン札に泥がついてる。お前のおやじの手についてた泥だろう。俺は受け取れん。お前の宝にしろ。貴重なピン札だ。一生とっとけ」。
親の愛はかくも深いものだということを思い知らされる名場面。
不器用で愛情の深い寡黙な父親役がぴったりでした。
「金なんか望むな。幸せだけを見ろ」。
「謙虚に、慎ましく、生きろ」。
五郎さんの遺言。
ありがとう、父さん・・・。どうぞ安らかに。
読んで頂けたら↓
ついでに、わんこ好きの方は↓可愛いシッポにもう1票♪
コメント
田中邦衛さんの訃報は悲しくて喪失感を覚えました。北の国からの父親役は印象的でしたね。心に沁みる、味のある暖かい演技でした。共演の地井武男さんも名優でしたね。名優がこの世を去る度、昭和の良き時代が終焉に近づく寂しさを感じます。歳かな(笑)
昭和の良き時代が終焉に近づく寂しさ・・・、まさにその通りです。
地井さんも、トラック運転手役だった古尾谷雅人さんも亡くなってしまいました。
北の国から、五郎さんの不器用な父親像はもちろんですが、純と蛍が着ているジャージが懐かしく、昭和メランコリーを感じます。
純と蛍のジャージ姿大好き!今でも2人をテレビで見かけると、服装がジャージに変換されちゃう(笑)
橋田壽賀子さんも逝ってしまいましたね。本当に、寂しいな。
純と蛍、といえば白い線が入った赤と青の昭和の子供のジャージ姿ですよね~。
橋田壽賀子さんの訃報もショックです。
昭和を代表する脚本家、名優が次々とこの世を去る現実が本当に寂しいですね。