「正しく恐れる」ために

入院中も退院してからも、時間さえあればYouTubeで「がん」をキーワードに検索して、主にテレビ局が作ったドキュメンタリー番組を観ています。

つらい闘病生活を経て克服した人の話に励まされたり、克服できずにこの世を去ってしまった方の話に涙したり、ご家族の献身的なサポートに感動したり・・・。

以前は他人事で遠い話でしたが、今は「自分事」なので観方が違います。

私がはじめて「ステージ1の乳がん。大きさは5ミリ」と医師に告げられた時、大きなショックを受けるというよりも、どこか他人ごとのようでした。

先生が用意したペーパーに「浸潤性乳管癌 エストロゲンレセプター陽性、プロゲステロンレセプター陽性、HER2陰性、ルミナルAタイプ」と書いて説明してくれましたが、まったくもってチンプンカンプン。

その後、先生はすぐに部分切除手術の日程の話をはじめましたが、「仕事をしているのですぐの手術は無理。今は忙しい時なのでもう少し先にしてもらえないか」と伝えたところ、「おとなしいタイプなので2ヵ月くらい先延ばししても状況は変わらないと思うけれど、お盆までは待たない方がいい」と言われてハッとしました。

がん細胞は増殖するー。

そんな当たり前のこともわかってなかった。

ちゃんと知識を得なくちゃ。

そう思ってからは、診断をもとに自分で調べて、乳がんには比較的おとなしいものから増殖が活発なものまで様々なタイプがあって、そのタイプによって再発のリスクや治療方法がまったく異なることもわかってきました。

そのおかげで、ちょうど1週間前の手術の時に、先生が説明してくれた内容が今度は頭にスッと入ってきて、過度に恐れることなく、むしろ安心することができました。

過度に恐れる必要はないけれど、甘くみるべきではないー。

新型コロナ・ウィルスについても専門家がよく言っている言葉、「正しく恐れる」のはとても大切なことだと実感しています。

 

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コメント

  1. 正しく恐れるには、必要な知識と情報、そして迅速に対処する事が大切なんですね。えり子さんの迅速な行動と判断は素晴らしいです。私の知人は、大腸で再検査になったのに、検査食が嫌とか理由にして、未だ検査してません。結局は自分次第。えり子さんを見習って、今日5年振りに歯医者に行きました。虫歯なし、頑丈な歯だと言われました。この歳になると歯も大切ですね。

    • 大腸再検査を無視しているご友人、本当に気を付けた方がいいと思います。
      今回の入院中、同室の方は「人工肛門」の説明を受けていました。そうなる前にちゃんと処置しないと・・・。
      虫歯なし、頑丈な歯!って、すごいです。羨ましい、ご両親に感謝ですね。

  2. 理解した上で取り組むのは、やはり大事なことですね。
    果たして自分だったらどう出来るか。
    過去にはたくさん読んだりしましたが、医療は日進月歩。
    きっとどんどん新しくなっていることでしょうね。
    更新していかなければ。

    • ホルモン剤、放射線、抗がん剤・・・、治療方法は様々なので、治療方法の選択を迫られた時に、自分でしっかり判断できるようにしたいと思います。
      治療のメリット、デメリットをちゃんと理解したうえで、と。
      おかげで、短期間にかなり詳しくなってきました。

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