素朴な疑問

昨日のバブーのお散歩中、どこからともなく小さな女の子が現れて、夫に話しかけてきたそうです。

「どうして目が青いの?」。

「イギリス人だからね。イギリスにはいろんな目の色の人がいて、青だけじゃなくて、茶色の目の人も、緑色の目の人もいるんだよ」。

「髪の色は?」。

かぶっていた帽子を取って自分の髪を見せ、「歳を取ったから、今は白髪だよ」。

「そうなんだ~。じゃあ、子供の頃は?」。

「金髪だったよ」。

「どうして腕にそんなに毛がもじゃもじゃ生えているの?」。

「寒いところから来たからだよ。体毛は体温をキープしてくれるからね」。

「ふ~ん」。

最後の質問に対する回答は、夫的にも「失敗したな」と思ったそうです。

「ふ~ん」って言ってたけど、わかってもらえなかった、と。

夫らしいといえばらしいのですが、小さな子供相手に応用力なさすぎ。

会話に詰まって、逆質問で「何歳?」と聞くと、「今は7歳だけど、もうすぐ8歳!」。

日本で20年以上生活している夫ですが、「どうして目が青いの?」と聞かれたのはこれがはじめてだったそうで、あまりにも素朴な疑問の数々に面食らったようです。

思えば、甥っ子も姪っ子も、なんとなく夫に違和感を持っていたとは思いますが、これほどまでに素朴な質問をダイレクトに投げかけられたことは一度もありません。

姪っ子にいたっては、夫を「アメリカ人」だと思っていて、私たち夫婦は日本のどこかにある「アメリカ」に住んでいると思っていたようだと最近になって妹から聞きました。

子供ワールドは面白い。

夫が小学生の頃、バルバドスから黒人の転校生がきて友達になったそうです。

黒人のお友達ができたのはその時がはじめてで、バルバドスはイギリスのどこかにある街と思い込んでいたそうですが、どこにあるんだろうと地図をチェックしてはじめて、カリブ海に浮かぶ島だと判明。

それ以来、イギリス以外の世界に興味が広がり、世界各国の首都の名前を調べ、必死で覚えたそうなのです。

札幌の小さな公園での夫との出会いをきっかけに、好奇心旺盛な少女が世界の「多様性」に興味を持ってくれたら嬉しいな~、と思う出来事でした。

 

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コメント

  1. 素朴な疑問を口に出来る年齢までに、色々な経験ができると、”色眼鏡”のようなものは
    無くなるのではないでしょうか。
    不思議でも何でもなく、普通のことに。
    私の場合、近くに高等養護学校があったこと、クラスに片手義肢の子がいたこと、母親にくっついて、お菓子作りのに行った先の外国人(場所はスウェーデン人のご自宅)。
    全て意味を知った上での普通のことになっていました。

    • 多様性を理解するには実体験が一番ですよね。
      私も大学生の頃に、韓国、中国、インド、マレーシアの留学生と生活できたことが理解につながっていると思います。
      夫が出会った女の子のように、自分たちと違うからと避けるのではなく、だからこそそこに興味を持って近づいていくことが理解のはじまりだと思います。

  2. ポールと少女との会話、ほのぼのしていていいですね。子供は疑問をストレートに聞けるから素晴らしい。自分も外国人は異質な人間だと思っていました。でも、ポールの生徒になって、同じ感性や価値観を持っていることに気がつきました。この少女、きっと大物になりそう。ポールの寒い地方から来たから毛が多いと言う回答は…

    • 近所の少女、今度はお母さんと弟さんを連れ立って公園に来て、ポールに話しかけてきたそうです。
      今朝もまた会って、「おはようございます!」と元気に挨拶して学校に行ったとか。
      彼女にとっては、青い目の外国人が好奇心の対象なのでしょうね。
      腕の毛がもじゃもじゃ問題は、説明が難しいですよね。

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