今日はまた病院に行ってきました。
先週受けたレントゲンとCT検査で「放射線肺炎」が見つかったので、念のため乳がんの主治医の診察を受けることに。
先生によると、「肺炎の範囲が大きいものの、無症状であれば時間とともに小さくなっていくはずなので心配ない」とのこと。
人間ドックで「肺の影」が見つかった時は、ネットで調べまくって、「乳がんからの肺転移」という最悪のシナリオも想定していたのですが、「明らかに肺転移ではない」というお墨付きをいただいて「ほっ」。
今日の大学病院の待合室は座る席がなくて立っている人もいるほど混雑していました。
そんな待合室で前の席に座っていた人が呼ばれました。
多分乳がんであると思われる70代と思しき女性で、隣にいる夫と思しき同年代の男性に「一緒に診察室に来て」と頼みました。
するとその男性、「俺が一緒に行ったって仕方ないだろ」と立ち上がろうとしません。
そこで、女性が「頭がおかしくなってるから(動揺しているから)、一緒に来て欲しい」と改めて頼んで、ようやくその男性が立ち上がって二人で診察室に入って行きました。
このやり取り、なんとなく「昭和の男性あるある」だなーと思いました。
今は亡き父を思い出し、うちの父が生きていたとしても、きっとこんな風なんだろうな~、と。
病気の妻と一緒に夫が病院に付き添いで来てるだけでも素晴らしいと思います。
年代問わず、女性患者はひとりで来てるケースが圧倒的に多いですからね。
そして、もうひとつ。
医大病院に来ると、先生や看護師さんから「若いから大丈夫」、「まだ若いから心配ない」と何度も言われます。
50代なので言われるたびに違和感がありますが、これは「病院あるある」。
見渡せば、周囲は高齢者がほとんどで、ここに来ると確かに自分は「若い」部類に入るんですよね。
喜ぶべきか、悲しむべきか。
病院に来るたびに、杖なし・車いすなしで歩けることに喜びを感じたり、ひとり待合室でうずくまる高齢女性の姿に未来の自分を見ているようで将来をはかなんだり、普段は感じることのない振れ幅で、心が激しく揺れ動きます。
※ 今日の写真は2016年、9歳のバブー。ぷくぷく太ってた時で顔が真ん丸で可愛い。
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コメント
病院の待合室というのは、なかなか人生を考えさせられる場所ですね。
軽いもので言えば、冬場の黒、グレイだらけの風景。
歳を取ったら、明るい服着よう!(笑)と決心したり。
年配の方とその付き添いの方を見て、自分の親が歳なりに元気でいてくれているありがたみを感じたりとか。
今まで自分の老後なんて、全く考えもしなかった・・・。
若い頃から人生設計を立てている人、スゴいな。
どんなところからでも、不幸も幸せも見つけ出すことが出来るなら、幸せの方に気持ちをシフトしたいところです。
病院の待合室は、待ち時間も長いせいで人生を考えさせられる場所になっています。
服の色、昨日、病院の行き帰りの地下鉄で同じことを思いました。
自分も含めて、みんな黒が本当に好きだなーと。
そこに気づくと、明るい服を着よう!って思いますよね。同じです。
幸せを見つけることにシフト!
このご夫婦仲がいいなー、とか、この親子素敵だなーとか、そっちの発見をするようにしたいと思います。
若いから、の反対は、歳だから、この医者からの心無い言葉に私の母は酷く傷いたようです。ひどく暗い気持ちになるそうです。大きい病院はとにかく患者さんを「捌く」ことに力点がある様に思います。もう少し、患者目線で物事を考えて欲しいです。先日の乳がんポスターも然り。昭和の男の話に戻りますが、実は男はとても臆病なんです。「俺が行っても何の役に立たない」何度も耳にした、男の臆病発言です。本当は奥さんの病気の現実と向き合うのが怖いんです。臆病を隠す為に、威張ってるだけ。女性の方が生きる力は強いのです。平均寿命もそれを物語っていますよね。
大きい病院は、患者さんを「捌く」ことに力点がある、というのはよくわかります。
昨日もそうでしたが、数分刻みでの診察。
あれだけ患者さんがいると、元気な私は遠慮してしまって、いろいろ話は聞きたかったものの、ゆっくり相談なんてできませんでした。
そして、昭和の男性の話。男の臆病発言という視点。
冷たくてドライなわけじゃなく、なるほど、根源はそこなのか、と腹落ちしました。わかっているようで、わかってなかった。
さすがATSUSHIさん、いつも示唆に富むコメントありがとうございます。