差別実験

強烈なタイトルですが、先日、夫のポールが教えてくれたとても興味深い動画を観て衝撃を受けました。

アメリカで1968年にジェーン・エリオットさんという教師が、自分のクラスの幼い生徒たちを対象に行った「青い目と茶色い目の実験」と呼ばれる差別実験。

全員が白人の街で子供たちにアメリカで起きている人種差別について教えるために、子供たちを「青い目」と「茶色い目」のグループに分けて差別を実際に体験させることで、差別が生まれる背景と差別する側、される側の心情をわかりやすく説明し、テレビで取り上げられ話題になった授業。

初日は「青い目の子の方が茶色い目の子より優れている」と言い、青い目の子に特権を与えます。

そして翌日になって、「先生は間違っていました。茶色い目の子の方が青い目の子より優れています」と茶色い目の子に特権を与えるのです。

その与えられた情報によって、子供たちは一瞬で態度が変わり、対立し始めるのです。

褒められた方の成績は明らかに伸びて、劣っていると言われている相手をからかって喜ぶようになり、虐げられた方は元気を失い、成績はあっという間に急降下。

与えられた情報で子供たちのパフォーマンスが短時間で明らかに変化するのです。

素晴らしい授業だと思いますが、当時は「白人の子どもたちに残酷な実験を試してみるというのはいかがなものか?」という批判的な意見がほとんどで、テレビ放送後、エリオット先生ご本人やご家族も大変苦労をされたようです。

百聞は一見に如かず。

16分の動画↓ですが、差別とは何かを知る上で、お子さんがいらっしゃる方や教育関係者の方には是非日本語字幕付きのこの動画を見てもらいたいと思います。

動画の中で出てくる大人たちは、子供たちの親ではなくて、その後のドキュメンタリーで差し込まれた大人になったご本人たちの映像。

この動画のテーマは人種差別ですが、性別についても同じことが言えると思います。

「女性は男性より劣っている」、「女性は男性よりモノを知らない」、そんな社会通念が世界中の女性の社会進出をいまなお阻んでいる、そんな気がします。

ココ日本では来週、参院選。

人口の半分は女性なのに、女性の政治参画は遅々として進まず、ジェンダーギャップ指数の2021年の日本の順位は156ヵ国中120位で先進国の中で最低レベル。

そろそろ本気で景色を変えなければ!ということで女性議員さんを応援しています。

 

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コメント

  1. 差別ってなくならないですよね。特に米国の白人至上主義による人種差別は今もあるし、南部は最も酷いようです。女性に対する差別も日本国内でも、未だ多いですし、自分自身も潜在意識の中で差別していると思います。我が社でも、女性活躍会議とか、女性が輝く職場作りとか、やたら「女性」を強調するワークショップやスローガンが多いです。でも、これってかえって女性差別じゃないか?って思うんですよね。男女の別なく、活躍できる職場作りが大切ですね。

    • 差別はなくならないですね。
      コロナで悪化したアジア人に対する差別も気になります。

      男性とか女性とか意識しなくてもよくなる職場づくりが理想ですよね。
      今はまだまだ過渡期。

  2. 本当に、頭に女性○○とつけなければならない時代は
    終わってほしいですね。(女性)議員も増えてほしいところですが、
    未だに△△チルドレン(古い❗)的な存在。

    追記・・何故今いる女性議員、初登庁辺りから昭和初期の新婚旅行みたいな服装に
        なるんでしょうね?

    • 昭和初期の新婚旅行みないな服装!(笑)。
      チョビマロ母さん面白過ぎ。
      そのたとえ、よくわかります。
      何故なんでしょうね。

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