「失敗の本質」

週末、読書家の友人から絶対に読んだ方がいいと薦められた「失敗の本質」(中公文庫)を読みました。

名著の誉れ高く、約30年にわたって読み継がれている組織論のバイブルと言われている本なのだそう。

週末と書きましたが、読み始めたのは2週間くらい前。

文字が小さくてびっしり、内容は失敗の事例研究として日本軍の作戦の話が延々と続くので、最初の方は難解過ぎてまったく入り込めず、夜読もうと思っても眠気が襲ってきて、本を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返していましたが、後半になってやっと面白さがわかってきました。

なぜ失敗したのか・・・。

そこには日本人の特性、日本の組織の致命的な問題があったから。

出版社の言葉そのままですが、「現代のあらゆる組織に向けての教訓」が詰まっていました。

読後にYouTubeの解説動画も数本観ましたが、本はちょっと…という方はコチラの解説動画がわかりやすかったので是非↓。

本の中で一番印象に残っているのは、「日本軍の最大の特徴は『言葉を奪ったこと』」。

「日本軍の戦略策定が状況変化に適応できなかったのは、組織の中に論理的な議論ができる制度と風土がなかったことに大きな原因がある」。

原発事故対応、大手企業の凋落、コロナ対応・・・、発刊から30年を経て、変化が激しい今、再びこの本が脚光を浴びている理由がわかりました。

難解で苦しみましたが、読んでめちゃくちゃ良かったです。

 

読んで頂けたら↓

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コメント

  1. この本、会社からの推薦図書として紹介されていました。失敗の本質、現社会は何も学んでいないように思います。この国がまた失敗を繰り返しそうで怖いです。

    • おっしゃる通り。現社会にも通じるものがあり過ぎてゾクッとしました。

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