地下鉄車両の高齢者や障害のある方、妊娠中の方など配慮が必要な方向けの席。
日本全国どこの地下鉄にも用意されていると思いますが、札幌が他の地域と違っているのは、それが「優先席」ではなくて「専用席」になっていることなんです。
「優先」と「専用」の違いは大きく、マナーを守る札幌っ子たちはどんなに車内が混雑していても、例えば朝のラッシュアワーの時でも、「専用席」だけは誰も座らずぽっかり空いているということが多々。
みなさん頑なに座らないので、さすがに混雑している時だと、「お願いだから誰かそこに座ってスペース空けてよ~」と思うほどなのです。
先日の帰宅時、ほろ酔い客も多くそこそこ混んでる時間帯に、疲れ切っていた私は周囲に配慮が必要な乗客がいないことを確かめた上で、その禁断の「専用席」を利用させてもらいました。
4人掛けの席で先客は30~40代と思しき男性がひとり。
一般席に空きはなく、やむを得ず遠慮がちに腰かけたところ、なんと、その男性がニコニコしながら笑顔で私に「お腹に赤ちゃんがいるんですか?」。
「いえ、違います。ちょっと疲れちゃって」とワタシ。
私、55歳ですからね、妊娠・・・、ないない。
妊娠してると思われるくらい健康的な女性に見えたのかな?と一瞬ポジティブ思考が脳内を駆け巡りましたが、違う、違う。
「ここに座るな」という、究極の「嫌味」!?
でも、嫌味を言っている感じではなく、フレンドリーで優しそうな笑顔に思いっきり困惑。
今思い出しても、不思議な出来事でした。
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