ワークライフバランス

日本とイギリスの国際結婚で、日本に住んでいる我が家は、日本人の私が正社員で仕事をしている方が何かとメリットが多いので、結婚して21年間ずっと私が仕事を続けています。

オットのポールは昔は日本国内の複数の英会話スクールで働いていましたが、今は自宅で英語を教えながら在宅ワーク。

外で働いている私の負担を少しでも軽くしようと、朝のゴミ出しから掃除・洗濯はもちろん、料理好きなオットは週末になると料理人と化し、美味しいご飯をたくさん作ってくれるのでとてもありがたいのです。

今日のランチはすごいボリュームでしたよ。

時計回りに、チキンカツのホワイトソース掛け、茹でたインゲン、クリーミーなマッシュポテトと外はサクサクで中がフワフワのローズマリーのローストポテト、真ん中は昨日の残り物のローストビーフ。

食べるのは一瞬ですが、どれもこれも本当にたっぷり手間暇かけて作ってくれているんです。

そんな休日の今日は朝からゆっくり新聞を読んでいたのですが、新総裁のスピーチに愕然としました。

「ワークライフバランスを捨てて、働いて、働いて、働きます!」。

って、どこかで聞いたことがあるセリフで、なんだか悪い意味のノスタルジーを感じます。

これはダメでしょ。

「ワークライフバランス」も「馬車馬」という言葉も久しぶりに聞きましたが、この文脈で使うとは。

期待が大きかっただけに、がっかりを通り越して腹が立ってきました。

オットの母国イギリスのサッチャー元首相をリスペクトしているそうで、鮮やかなブルーのスーツが良くお似合いではありましたが、とにかく残念。

「24時間、戦えますか?」のジャパニーズ・ビジネスマンのCMが一斉を風靡したのは今から約30年前のバブル全盛期です。

あの頃に戻っちゃダメですよ。

「危うさ」しか感じられないスピーチに絶句したのは私だけではないはず。

 

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コメント

  1. コメントするのは初めてだと思いますが、いつも楽しく拝見しています。

    『ワークライフバランスを捨てて、働いて、働いて、働きます!』
    という高市さんのスピーチに私は感動しました。

    今、日本は問題が山積みです。民間企業ではないのですから、政治家たるもの、ワークライフバランスなどと言っていないで、日本のためにそれこそ馬車馬のように働くべき時なのではないでしょうか?
    国会で昼寝をしていたり、何を考えているんだ?と疑いたくなるような失言の数々、
    国のために真剣に働くという意識が欠如している政治家が多いような気がしてなりません。
    国のために、めいっぱい働くという覚悟が無いのなら、むしろ政治家になるべきではないと私は思っています。

    • momoママさん、初コメントありがとうございます!
      なるほど、確かに最近の政治家の諸問題を思うと、そういう見方もできますね。
      SNSでも賛否両論。
      国のために働くわけで、民間企業とはわけが違う。
      政治家にはそうあって欲しいと思います。

  2. 高市さんはスカートをはいた昭和のオヤジかと。
    今回の総裁選、誰一人裏金問題への反省を口にしなかったのも腹立たしい限りですが、「(裏金議員は)党の処分を受け、選挙で審判も受けた」から起用する方針を示すのも理解不能です。
    自民党は何も変わらない。むしろ保守層を取り戻すために極右政治家に党の舵取りを委ねる自民党は変質してしまったと失望しきりです。
    バックにはキングメーカー気取りの麻生さんら政権に固執する老害政治家たち。
    今こそ野党が結集したら政権が取れるのに一向に団結しない野党にもがっかりです。

    • 同感です。スピーチを聞いた時、これじゃあ自民党は変われないと思いました。
      新総裁としての覚悟、女性初という重圧からの決意表明なのであって、その熱意は痛いほど伝わってきます。
      ですが、その熱意は胸の内にとどめて口に出してあえて言って欲しくなかった、言う必要はなかったと思います。
      あえて口に出さなくても、これからの仕事ぶりでわかるわけですからね。
      本当に残念でがっかりです。

  3. 高市さんの馬車馬発言に早速、総務相時代に過労死した職員の遺族から抗議のコメントが出ていましたね。
    トップの発言や姿勢に一番影響を受けるのは部下の職員たち。
    上司に「私は残(って仕事をす)るけど、あなたたちは帰って良いよ」と言われて帰る部下はいません。
    そういう人に限って部下への明確な指示が無く、「言わなくても分かるでしょ⁉」「何で出来ないの⁉」が多く、肉体的にも精神的にも疲弊します。
    若い官僚たちが早々に嫌気がさすんじゃないかと心配です。

    道議会議員にもそんな人がいました。「24時間、常に北海道のために働くべき」が口癖で職員にもそれを求め、連休中も毎日職場に電話をかけてきて出勤状況を確認し、出ない時は「何で休んでいるんだ⁉」とキレる。この方、極右思想の持ち主で他にも問題があって辞められましたが、意味の無い精神論をかざす人ほど始末が悪いと思っています。

    • 馬車馬発言はどう考えてもよくないですよ。
      肉体的にも精神的にも疲弊して、パフォーマンスが上がるわけがない。
      今の若い人たちは昭和の親世代の働き方をわかっていると思うので嫌気がさすと思いますし、
      親だって子に同じ思いをさせたくないですよね。

      先日会った高校の同級生もある議員さんのパワハラ(直接ではなく間接的な)が原因でした。
      令和の今、意味の無い精神論は通用しませんよね。同感です。

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