実家に大切に保管していたテナーサックスがあります。
中学の時に吹奏楽部に入ってサックスを担当していました。
高校ではその延長でオーケストラに入部しました。
中学時代はみんな吹奏楽部にある楽器を借りていましたが、高校のオーケストラでは、ほぼ全員がバイオリンやチェロ、フルート、クラリネットなどなど自分の楽器をそれぞれ所有していたのです。
そんな環境に入ってしまった、自分の家の経済事情もよくわかっていなかった16歳の子供のワタシが、自分用のテナーサックスがどうしても欲しくなって、親に頼み込んで買ってもらったものなのです。

フランスのセルマーというトップブランドのもので、プロフェッショナル用サックスの王道。
購入したのは40年前ですから、当時、父は46歳。
価格は約40万円だったと記憶しています。
プロを目指しているわけでもない娘に、よくこんなに高価な楽器を買ってくれたものだと思います。

それなのにワタシは、勉強と部活の両立ができなくなり、わずか1年程度でオーケストラを退部。
テナーサックスは大きな音が出るので、家で気軽に練習ができるような代物ではなく、その後はずっとケースの中におさめられ、実家の押し入れの奥で眠っていたわけなのです。
思い出すたびに心が痛み、その存在を心の中で長らく封印していましたが、実家の引っ越しに伴い我が家に持ってくることに。
とはいえ、練習することはこの先あるはずもなく売却を予定しています。
実家の断捨離で次々と出て来る楽しい思い出たちと、封印していたほろ苦い思い出にも向き合う日々。
読んで頂けたら↓
コメント