先日のポールの誕生日。
ママから息子へ、毎年誕生日に必ず届くイギリスからのバースデー・カードが今年も届いた。
私たち夫婦の愛犬バブーの犬種ウェスティ柄で、53歳の息子に送るとは思えないような心温まるキュートで可愛らしいカード。
驚いたのはバースデーカードと一緒にイギリスポンド紙幣が入っていたこと。
昨年の秋にイギリスに里帰りをしてから、実はこれまで数回、国際郵便で現金を送ってくれている。
スマホもパソコンも使わない80代のポール・ママは、便利な海外送金システムも使わず、日本円にして数万円、毎回国際郵便で送ることのできる限度額いっぱいのポンド紙幣を封筒に入れて郵便局から送ってくる。
息子の嫁が日本人ながら、足腰が悪く長時間のフライトは耐えられないため、日本には一度も来たことがないポール・ママ。
旅行といっても近隣のスペインに行くのが精いっぱいのママにとって、アジアにある日本は果てしなく遠い世界。
日本からイギリス帰国にかかるフライトの時間やコストをポールから聞いて、とても気づかい、心配していたのだという。
昨年秋のように夫婦揃って帰国して観光旅行するような場合は別として、いまは格安航空券もあるし、ポールだけ帰国するなら、ホテル代もかかるわけでもなく、さほど大きな負担ではないし、そうママにも伝えていた。
だから、、今回ママから届けられたカードとポンド紙幣を見たとき胸が苦しくなった。
現金が送られてくるのは、11月から数えてこれで3回目。
年金生活のママにとってはかなりの高額になる。
また帰ってきて欲しい、私が生きているうちに必ずまたイギリスに会いに来て欲しい、
そんなメッセージが込められていると感じた。
異国に住む息子ポールへの母の想い、母国で一人暮らしをしている高齢の母へのポールの想い、ふたりとも言葉には出さないけれど、イギリスと日本で離れ離れで暮らす2人には、精神的に大きな負担を日々どれほどかけているのだろうと思うと泣けてきた。
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コメント
こんにちは。
送金してくれるお母さん、受けとる息子、せつないですね。
心から会いたいと願う気持ち、写真からも見て取れますね。
割と淡泊な(というか、上回るのは責任感)母娘の私には、
大変羨ましくもあります。
こういう所は、国民性の違いもあるのでしょうか。
良いなあと思います。
(靴の紐は結んで欲しくありませんが(笑))
中間で会うというのはどうですか?
>チョビマロ母さん
今までは現金を送ってきたことはなかったのに、突然送られてくるようになり、ポールも私も驚いています。
少しでも旅費の足しにして、ということなのだと思うと本当に切ない。
両家ともすでに父は他界し、母同士も会ったことがないので、なんとか会えないものかと考えています。
中間地点はナイスアイデア!
急いで企画しないと!