最近、仕事をしているときに「まえびろ」という言葉をよく聞くようになりました。
「まえびろに検討して」とか、「まえびろにご相談いただければ」、「まえびろに考えていく」という言い方です。
「まえびろ」!?
無知を恥じつつ、その言葉を聞いた瞬間に頭の中で「まえ=前」、「びろ=広」、合わせて「前広」と解釈して、前に広く=「幅広く」という意味だと思っていましたが、不安になってググってみたところ、思いっきり間違えていました。
「まえびろ」は、漢字にすると「前広」は合っていたのですが、辞書では「事前に、まえもって、あらかじめ、時間の余裕をもって」という意味でした。
ビジネスの場では、いつ頃から使われるようになった言葉なのか気になって調べてみたところ、2020年に当時の安倍首相が国会で「前広に様々な選択肢を検討していきたい」と発言したことがきっかけのようです。
なじみのない言葉なので、当時のテレビや新聞記事では「まえびろ」というフリガナがつけられていたり、テロップで意味の説明が付け加えらたりしていたようです。
さらに調べてみたところ、日常では使うことの少ない官僚用語で、「外交官の使う官庁用語」、「外務省でよく使う言葉」という説明をしているブログやサイトもあり、どうやら発祥は外務省らしいというところまでわかりました。
そうなんだ。
子供の頃から憧れの外務省。
その外務省の人たちが使う「まえびろ」をさらっと自然に使いこなせたら、ビジネス・パーソンとしてカッコいいではないですか!
早速、使っちゃお!
と、その前に、コチラの記事「極めて曖昧な『前広に』」に興味深くて面白い分析がありました。
まだまだ一般的な言葉ではないだけに、使う人によって、あるいは受け取る人によって解釈が異なる可能性のあるリスキーな言葉。
私自身が解釈を間違えていた実体験を踏まえると、使うべきかどうか悩ましい。
ビジネス言葉で「まえびろ」が一般化されるのかどうか、今後の展開を見守りたいと思います。
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コメント
初めて聞きました!
当たり前ですね。外務省にとキャリアにも無縁(笑)
[視野を広くもって]かと思いましたが、畑が違うと解釈も曖昧になるのでしょうね。
政治家がよく使う、[○○には当たらない][お示しする]というのも、いつまでも慣れないです。
[丁寧な説明]はもはや形骸化(笑)
なんでも知ってる博識過ぎるチョビマロ母さんが知らない言葉でしたか。安心しました。
「前広」から連想すると、「視野を広くもって」って思ってしまいますよね。
ちなみに、「まえびろ」で漢字変換すると候補が出てきませんが、「まえびろに」で漢字変換すると出てくることも判明しました。
政治家用語、あえてわかりにくくしているのでは、と思う単語が出てきますよね。
まえびろ、は知りませんでしたね。忖度なんて言葉も森友疑惑で知りましたが。知らない言葉多いですよね。ついこの間まで、「気が置けない」は気を許せないと解釈していましたが、気を許せるという意味なんですよね。そして、未だむしずが走る言葉、「アジェンダ」!議題でいいじゃん!って思います。えり子さんには普通でしょうね。
営業バリバリのATSUSHIさんが知らなかったワードと聞いて、なんだかほっとしました。
「忖度」は森友疑惑で今はメジャーになりましたよね。
それまでは「忖度」なんていう言葉を使う人はほとんどいませんでしたよ。
「アジェンダ」は、2年前くらいから会議資料で普通に使っています。
日本語と横文字、どちらも抵抗ありませんが、ポールと生活して18年なので、英単語の方がイメージが掴みやすいこともあります。