この日は約20年前にお世話になった先輩Kさんの定年退職送別会でした。
お世話になったのは各職場から集まった10人以上のプロジェクトの時で、ひょんなことから２番目のポジションを務めることになり、そのポジションは女性初。
当時はまだまだ男性社会でしたから、自分がその任務を受けていいものかどうか悩み、相談したのが、プロジェクトを仕切っていたKさん。
「女性の私でも大丈夫ですか？」。
相談に行った時が初対面だったKさんは、なんでそんなことを聞くの？って不思議そうな、でも爽やかな笑顔で「まったく何の問題もないですよ！」。
今なら、「女性でも大丈夫ですか？」なんて質問をすること自体問題ですし、まして聞いたところで、相手が「女性には無理です。大変ですよ」なんて答えようものならアウトなわけでそんな回答をすることができるはずもないのですが、当時は、その言葉を聞いて安心したことを覚えています。
そのKさんが60歳に。
今もまったく変わらず、同席した年上の先輩曰く、「相変わらず爽やかで『いい男』だな」。
同感。
お世話になった先輩たちが続々と定年退職。
私も定年まであと７年。
最近、定年後のその先の過ごし方を少しずつ考えるようになりました。
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