日本が母国である私たちが決して経験することのできないのが、「日本への海外旅行」。
日本政府観光局が作っている訪日を促進するためのムービーやコマーシャルも、日本にいるとまず目にすることがない。
ちなみにこんな感じで面白い↓。
なぜ、そんな当たり前のことを急に言うのかというと、理由はこうだ。
冬休み中に近隣の国に海外旅行をした友人が、どこに行っても日本語の表示があり、電車の切符を買う時にも日本語表示に切り替えることができて、外国にいながら、言葉の面でなんの不自由もなかったことに感動し、海外からの観光客が激増している日本では、サービスという意味で不自由をさせている部分があるのではないかという感想をつづったところ、即座に攻撃的なコメントが入ったのだそうだ。
要は、「言葉やマナーも知らずに来られる方が迷惑。サービスを期待する方がおかしい。日本に来るなら、日本語を勉強してから来るべき」というもの。
確かに、外国旅行する時は、その土地で話されている言語を、ある程度話せることには越したことはない。
それにはまったく異論はない。
だけど、たかが1週間程度の海外旅行で、その国の、土地の言葉を覚えてから来る人は実際どのくらいいるのだろう。
多くの国で使われている英語ならともかく、日本語が使われているのは日本だけ。
ただその国、一国でしか使われていないような言語を勉強してから来いということがどれだけ無茶なことか。
逆にいうと、日本人が海外旅行をする時、たとえば、タイ語やベトナム語、マレーシア語を勉強してから行く人がどのくらいいるのだろう。
ガイドブックに載っている挨拶の言葉を覚えるのが精いっぱい。
日本人観光客を迎えている東南アジアの国の人たちにしてみれば、「うちらの言葉はともかく、少なくとも英語ぐらい勉強してから来いや!」と思っているのではなかろうか。
タイにもベトナムにも旅行したことがあるけれど、言葉は勉強しなかった。
ぶっちゃけ、頑張って覚えても、その旅行が終わったら使わないから。
だから、それと同じことで、「日本語を勉強してから来い」という指摘にはまったく賛同できない。
ポールが海外の空港の入国審査の列で、外国人( FOREIGNER )の列に並んでいると、日本人のグループがやってきて、「私たちは日本人だから、外国人( FOREIGNER )じゃないよね~」と、どの列に並ぶべきか迷っていたことがあったのだという。
日本人は海外に行ったら「外国人」なのに、「外国人=白人」と誤解しているのでは、と。
冗談かと思ったけど、中にはそういう人もいるのかも。
日本という国を、中からだけじゃなくて、時には外から見ることは、とっても必要な視点だと思う。
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