つい先日、「先のことは考えないようになった」、なんて妙に達観したようなことを書いたばかりだけれど、以前より悩みの程度が浅くなったというだけで、日々生活していると、「言うは易し、行うは難し」だとつくづく。。。
東大卒の現役住職、小池龍之介さんの「考えない練習」という本が、発売以来、順調に売り上げを伸ばしているのがわかるとおり、「考えない」というのは実際はとても難しく、練習が必要なこと。
先日、イギリスに住むポールの妹ペニーからかかってきた1本の電話。
私と同い年のペニー。
ボーイフレンドと暮らしている彼女は、ありえないほど小食でガリガリなくらいに細く、体が弱い。
幼い頃に父親を亡くしているので、今は70代後半の母親が近所でひとり暮らし。
そのペニーが、ポールに電話をかけてくるのは、決まって泥酔している時。
お互いの近況報告をしたあとは、ポールに「イギリスに帰ってきて!」とひたすら懇願が始まる。
もちろんただの「里帰り」を意味するのではなくて、彼女が願っているのは、「永久帰国」。
「ママも高齢なんだから、早くイギリスに帰ってきて欲しい」と何度も何度も訴えてくる。
「自分には日本での生活も責任もあるから、イギリスには簡単に帰れない」とポールは冷静に説明するけれど、相手は泥酔しているのだからまったく話にならない。
そして、結局は、話の途中でガチャ切り。。。
これは正直、ポールも辛いと思うけど、私も辛い。
父親代わりのお兄ちゃんを頼りにする妹の気持ちも痛いほどわかる。
帰りたいけど帰れないポールの気持ちも。
日本で生活を始めて12年。
ポールは着実に日本での生活になじんできている。
今は、エコな「DIY」に夢中で、風力発電機を作ったり、太陽光発電機を作ったりと壮大な夢を持って日々作業に励み、日本での暮らしを楽しんでいる。
彼が日本に根付いてくれるのが嬉しくて、ずっと応援しているけれど、この先どうなるのかと、ふと、漠たる不安に襲われる。
ポールのお母さんに何かあったら?!
ペニーが病気にでもなったら?!
いや、それよりポールが病気になったら、どっちで治療を受ける?!
その時、私とバブーは?!
考え出したらキリがない。
日本とイギリス。
世界の距離は狭まったとはいえ、まだまだ遠い。
私の人生風まかせ・・・なんて言っていられないのが現実。
「明日は明日の風が吹く」、そう割り切るには練習が必要で、早速、冒頭に書いた本がどうしても読みたくなって、今日、仕事帰りに買いに走ったけれど、残念ながら在庫なし。
だから、今日は考えないようにしてもう寝ます。
イギリスからの電話一本でこの動揺。
考えないって、本当に難しい。
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コメント
考えすぎてこれで頂点に達したと感じたら『いいや!』とバッサリ切りましょう。
昔から『酒はすぎるとキチガイ水になる』と言われています。
だからバブーちゃんと手をつないでバブーちゃんの毛に顔をうずめてごろーんとしてください。
ワンコの臭いって結構アロマだと思うのですけれど……ワタシだけかな?。