先日、なぜかふと、60歳の定年まであと15年しかないんだな・・・と思った。
大学を卒業して就職した時、まさか自分が定年まで働くなんて想像もしていなかった。
就職した会社が嫌だったからとかそういうことではまったくないし、結婚したら辞めようとか、いわゆる「腰掛け」のつもりだったわけでもまったくないけれど、ただ最初から、自分の中で、「定年」まで仕事を続ける、ということがイメージできなかった。
就職してから22年。
転職2回、途中、「プー太郎」の数ヶ月はあったけれど、今も仕事を続けてる自分が我ながら不思議に思う。
定年までの15年よりも長い年月を、就職してから仕事を続けて、すでに過してきた。
その間、楽しいことも嫌なこともたくさんあったけど、今まで過してきたんだから、これから先もきっと大丈夫・・・、そんな気がする。
・・・と同時に、雇用環境が男女平等とはまだまだ言えないけれど、それでも定年まで働ける環境、社会になっていることがなんて幸せなんだろう、ということも改めて思う。
1年前から通っている通訳レッスンの、尊敬してやまない女性・鬼講師。
アメリカ生まれの完全なバイリンガルで、還暦を過ぎた今なお現役バリバリのトップ同時通訳者。
もともとは専業主婦だった先生。
通訳の世界に入ったきっかけは、夫に黙って始めた英会話教室のアルバイトだったのだそう。
せっかく持ってる自分の英語力を活かした仕事をしたいと思っていたけれど、旦那さんは妻が外で働くことに大反対。
「妻は家庭をしっかり守るべき」という旦那さんに、「今まで以上に家事をしっかりするから仕事をさせて欲しい。仕事を始めても、家事で手を抜いて迷惑をかけることは絶対にないから」となんとか頼み込んで、その約束を守るために、仕事をしながら、専業主婦だった時よりも必死になって家事をこなす生活をずっと続けてきたという。
かつては、女性は家を守るべきで、「働くな」という亭主関白が多数派を占めていた。
私の父もまさにそうだったから、母はずっと専業主婦だった。
今は、経済的理由な理由はもちろん、 「好きな仕事を続けて欲しい」、「家事だけでは息が詰まってしまうだろうから」、「社会との関わりを持って欲しい」などの理由で、結婚後も妻に働き続けて欲しいと考えている若い男性が多いらしい。
私は3姉妹だけど、3人とも共働きで今も仕事を続けてる。
普通の女性が、普通に仕事をして、やがて普通に定年を迎える。
そんな時代になった。
「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川で洗濯を…」、は、完全に昔話。
今日もポールが作ってくれたディナーを食べながら、時代は本当に変わったとつくづく。
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コメント
長井鞠子さんは、70才を過ぎてもお仕事されてますね。私はそうでありたいと思っています。あっ、ちなみに私は、51才でフリーになりました。51才の時点では、まだ「若い」という感覚でした。