ここ数年、何かと相談を持ちかけられることが増えた。
そのほとんどは人間関係の悩み。
みんな大人だから、表面上はとてもうまく行っているように目に映る。
・・・でも、実際は違う。
大人だから口に出して言わないだけで、人間関係にストレスを感じるツボは人それぞれ。
子供の頃の人間関係と違って、大人だからこそ、その問題は簡単には解決しない。
深刻な相談を受けるたびに、自分自身、わが身を振り返って大いに反省する。
年齢を重ねて、いろんな経験をしてきたからこそ、今は相手の気持ちに寄り添って、「うん、うん」と穏やかに話を聞くことができるようになったけれど、自分自身はどうだったかと振り返ると胸が苦しくなる。
相当、周囲の人間を苛立たせ、ストレスを感じさせていたに違いない、と思う。
自分自身は、人付き合いがうまい方では決してない。
むしろ苦手。
好きな人は好きだけど、苦手な人にまで合わせて一緒にいようと思うことは絶対にないし、自分の意に反することは決して言えないし、できない、しない。
ぶっちゃけ、もっと人と適当に楽しく付き合えたり、お世辞が言えたら、私の人生はきっともっとずっと楽で、違ったものになっていたかもしれない、とさえ思う。
だから、私に相談を持ちかけてくれる人たち、なんとかうまくやって行く方法はないものかと真剣に考えてる人たちは尊敬に値する。
相談してくれた方はがっかりするかもしれないけれど、そんな私がアドバイスできるとしたら、人間関係に悩むような相手との関係からは、「逃げる」しかない。
どうしても「逃げる」ことができない環境だとしても、極力オトナの対応で、接点を持たないこと、それしかないと思う。
相手との人間関係で気をつけるのは、ただひとつ、「相手に恥をかかせたり、傷つけたりするようなことを言わないこと」。
でも、相手がそのことをわかっていない人だった場合の対処法については、
「人付き合いがうまいというのは、人を許せるということ」、なのだから、人を許せないなら避けるしかない。
「怒ると、その相手よりも自分を傷つけてしまうもの」、なのだから、自分を傷つけたくないなら避けるしかない。
この考え方が間違ってはいない、と気づかされたのは、数年前に読んだ『ゆれるあなたに贈る言葉』という、今井彰さんの本。
当時、何に悩んでこの本を手に取ったのかさえ今は覚えていないけれど、鮮明に記憶に残っているフレーズがある。
「悪魔のような上司に遭遇したら」……その答えは、「逃げろ!」。
これしかない、と断言していて、目から鱗。
人事異動がある会社なら、ただひたすらそれを待て。
どんな自己啓発本より「正しい」と思えて腹落ち。
人間関係で悩んだら「逃げろ!」なんて、とっても消極的な方法に思えるけれど、歩み寄れないものは歩み寄れない。
自分のストレスから解放されるには、もっとも有効かつ積極的な方法だと思ってる。
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