コンビニ規格


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地震直後の停電の最中、大手スーパーが営業停止を余儀なくされる中、車のバッテリーから電源を取ってレジを稼働させたり、銀行ATMを使って現金を引き出すことができたり、住民を大いに安心させてくれたコンビニ。

自宅兼店舗のようなお店も多いし、小規模で小回りが利くだけに、さすが!と頼もしい気持ちでいた。

だがしかし、地震から約1週間が過ぎた今になって意外に思えるのが、いまだに品薄な状態が続き、売る商品がなくて営業できないコンビニが近所にたくさんあること。

ようやく開いているコンビニを見つけても、得意なはずの弁当類の棚がすっからかん。

その理由が、今朝の地元紙・北海道新聞を読んで良く分かった。

見出しは、「具材そろわず商品出せない 弁当工場 コンビニ規格が壁」。

記事の中で、弁当工場の幹部の言葉が紹介されていた。

「そばはあるんですが、ネギがない。弁当の素材はあるんですが、漬物がない。そうすると『ざるそば』や『幕の内弁当』という商品は作ることができないんです」、

「50個材料があったとき、1個でも食材がないと作れない。ラベル表示もあり、勝手に規格は変えられない」。

そうか、これだったんだ。

この記事を読んでよくわかった。

広範囲で展開するチェーン店の難しさ。

厳しく定められた「規格」。

平時なら、そのコンビニ規格があるお陰で、消費者も安心して買い物をすることができるわけだけれど、今回の非常事態にもそのまま適用するのは「思考停止」に思えてならない。

なんとかできなかったのだろうか。

停電でお湯さえもなく、食べ物がなくて困っているとき、誰が「ざるそば」にネギがないと怒るだろう、誰が「幕ノ内弁当」に漬物が入っていないとクレームをつけるだろう。

店内の貼り紙1枚で、「ネギなし」、「漬物なし」の「規格外」であることを断って売ってくれれば、どんなに助かることか。

ルールはルール。

それはわかる。

いったんルールが決められたら、それをきちんと守るのが日本人の良いところであり悪いところ。

ルールを守るのはもちろん「美徳」であり、非難されることではない。

だがしかし、どうしてそんなルールがあるのか?、そのルールで一体何が求められているのか?、と考えてみることも必要になる。

守ろうとしているのは何なのか?

今は非常事態。

ネギのない「ざるそば」を販売して、漬物のない「幕ノ内弁当」を販売して、消費者にどんな不利益があるというのだろう?

それを購入して食べた人に健康被害が出るわけでもない。

同じ値段で販売するのが問題なのであれば、減額して売れないものなのか。

「柔軟な対応」は「ルールに従うこと」よりはるかに難しいけれど、非常時でさえ例外を一切認めないような社会であってほしくない。

読んでいただけたら、


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コメント

  1. 言いたかった!
    ありがとうございます。

  2. 非常事態にもルール適用って、なんだかな~と思って書きました。共感して頂けてうれしいです♪

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