地震による悲しいニュースが続く北海道にもたらされた、大坂なおみ選手の全米オープン、女子シングルで初優勝の大きなニュース。
母親が根室出身で、祖父が今も根室にいることで北海道に縁がある大スターの誕生が、今、大きな話題。
テニスにまったく詳しくなくても、そのニュースの扱いの大きさから、ただただ「凄い！」ということはよくわかる。
その大阪選手、テレビだとそんなに大きく見えないけれど、身長180ｃｍ、体重69㎏の、かなりの大柄。
母親がインタビューで、「コートの中と外では別人格になる」と表現していたとおり、コートの中ではパワフルそのものだけれど、コートの外では控えめでシャイ。
声も意外なほどに細く、高く、話し方もとっても可愛い。
「癒し系」というかなんというか、ナチュラルな、ゆる～い感じ。
そのギャップに興味を持って、YOUTUBEや過去記事を読んでいると、大坂なおみ選手の高い身体能力はもちろんだけれど、コーチのサーシャ・バイン氏という人物がどうやら急成長の鍵になっているようだとわかった。
とにかく明るく、陽気な性格で、コミュニケーションを重視する、「友達」のような存在のコーチ。
ネガティブになりがちな大坂選手に、「君ならできる」と常にポジティブな声掛けをして、「豪快なショットを返したときは『ヒュー』と口笛を鳴らしたり『ワオ！』と目を見開いたり」、リアクションも大きく、選手の自信とやる気を引き出すのが上手な、褒めて伸ばすコーチングスタイルなのだそう。
アメフト、レスリング、体操、重量挙げ・・・。
昨今のスポーツ界で、次々と出てくる指導者のパワハラ、暴力指導と真逆。
トップアスリートを育てたのは、「体罰」や「力」ではないことは明白。
指導・育成の根底には、信頼と相手を尊重する気持ちがなければうまくいかない。
大坂選手とサーシャ・コーチの、今後の活躍から多くのことを学ぶことができそうだ。
東京オリンピックを控え、なんだかごちゃごちゃ、めちゃくちゃになってきている日本のスポーツ界に吹き込んできた爽やかな風。
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