『嘘をつく』ということ

先週末、女子3人で飲みに行きました。
3人とも仕事をしていて、既婚。子なし。
一緒だったのは、先輩のIさんと、ひとつ年下のHちゃん。

その時、出た話のひとつが、「旦那の嘘」。

以下、Iさんの話。

ある日のこと。旦那が風邪で調子がものすごく悪いのに会社に行き、夜遅くに帰宅。
「今日は、食欲がなくて、焼きおにぎりだけ食べたよ」と旦那。
ところが、後日、その日、旦那が若い女の子とレストランデートを楽しんでいたことが判明。
何故わかったかというと、理由は簡単!2人が行ったお店がIさん行き付けのレストランだったから。

怒ったIさんは、
「あのイタリアレストランに焼きおにぎりなんてあるんだ?」とチクリ。

旦那「・・・・」。

このやり取りについて、

Hちゃんの意見は、「それは、旦那さんが心配をかけまいとしてついた嘘で、旦那さんなりの優しさ。そこを理解してあげるべき」。

私の意見は全く逆。「後ろめたいことが全くないなら、嘘をつく必要なんてまるで無し。怒って当然」。

と、今やこんなに強気の私ですが、ポールに会った頃は、まさにHちゃんと同じ、というより、Iさんの旦那と同じことをしていました。

例えば、男性と2人で飲みに行ったとします。かつての私なら、ポールに余計な心配をかけまいとして嘘をつく、または、全く言わない、というパターン。

でも、これがポールとの関係においては、いつも最悪な結果になっていたのです。

ささいなことから、私の悪意のない嘘がバレたりしているうちに、ポールに言われたのが、「どうでもいいような小さなことで嘘をつく。そんな人間をどうやって信用できるんだ。そんな相手とは絶対に付き合っていけない」。

「言わない」ことも嘘のひとつだとポールは言います。

そして、私は、禅僧のように『嘘』について考えました。

「余計な心配をかけないため」などと言うのは、ただの言い訳。心配をする必要もないほど些細なことなら、隠す必要などないのです。

それからの私は完全に変わりました。

全てを話すようにしたことで、ポールとの信頼関係はどんどん深まり、関係が好転。

あの頃の私のままだったら、と思うとゾッとします。

私をよく知る友人は、ポールによる英国式マインドコントロールの成功例と言います。

全く同じ!

今日は、土曜日なので、私は休みで、ポールは仕事。

普段料理をほとんどしないので、土日の朝食だけは主に私が担当。

今日の朝食は、スクランブル・エッグとチキン(皮なし、ポールは鳥皮が大嫌い)、ミックスベジタブルとトマトのグリルとロールパン。

いつも、料理する、と言うほどのものではないけど、一応担当者としては、それなりに満足できるものを作って、「おいしかった」と言われたいもの。

「明日は、何をつくろうかな・・・・」と思いながら、冷蔵庫を開けると、もうほとんどカラ。

ピクルスと梅干、CCレモンとビール、それに今日で賞味期限切れの卵だけ。

「ヤバ~イ」と思って、日中、近くのラルズへ食料の買出しに。

買い物袋をぶらさげて家に帰ってくると、ちょうどお昼ご飯を食べに戻ってきたポールもラルズで買い物をしてきたところ。

2人で、買い物袋を開けてびっくり。

ステーキ2枚パックに、レタス半分と、十二穀パン1袋。

全く同じものを2人とも買っていたんです。

「仕方がないから冷凍しておこうか」と言って大笑い。

で、昼食を作り始めたポールが、

「オー、ディア!トマト買うの忘れた!エリは?」

「あっ、忘れちゃった!」

「そうだ、卵は?」

「忘れちゃった!」

見事に同じものを買い、同じものを買い忘れていた私たち。

結婚1年でここまで同じになるとは!

「同じ人間みたいだね」と私が言うと、

「今日は、リラックス・ハーフとワーキング・ハーフに分かれてるけどね」と笑いながら、ポールは午後のレッスンに楽しそうに出かけて行きました。

お互いの発想がわかって、同じものを買ってしまうのがベスト・パートナーなのか、お互い違うものを買って足りないものを補い合えるのがベスト・パートナーなのか、ちょっと微妙ですね。

結婚ストーリー―日本の両親への挨拶―

結婚記念日になって、去年の結婚のことを思い出しました。

結婚の話が出たら、まず最初にするのが、お互いの親への挨拶ですよね。

お互い・・・と言っても、ポールのお母さんのヒルダはイギリスにいるので、取りあえず電話で報告するだけ。

付き合い始めの頃にすでに紹介してもらっていたので、ヒルダにとっては、もちろんこの結婚は自然な成り行き。

よって、「Congratulations!!」で一件落着。

問題なのは、日本の両親。

海外には全く興味がなく日本に引きこもりの父と海外旅行が趣味で国際派を自認する母。

母は問題ないとして、この結婚に対して、父がどう出るか。。。

自分の娘が外国人と結婚するなんてまるで考えたこともなかったはず。

なんせ、ポールに会うまで、外国人とは話したこともなかったんですもん。

心配する私を前に、ポールは、

「子供が幸せなら、親も幸せなのは当たり前」で、

「相手が外国人だからといって、何ら反対される理由は何もない」し、

「結婚するのは当人同士であって、親は全く関係ない」と完全強気。

もし私の両親が、結婚相手が外国人ということで反対するようなことがあっても、

「関係ないだろ!」と言ってやる、

「絶対負けない!」とかなり本気の戦闘モード。

実家に向かうタクシーはお互いの手を握り締めて終始無言。

お土産の日本酒の一升瓶を持つ手にも必要以上に力が入り・・・と、そんな感じで実家に着くと、意外にも父も母も上機嫌。

緊張していたのはむしろ母の方で、父は全くいつも通り。

2人ともポールの流暢な日本語に感動しきりで、すぐにリラックスモードに。

いまでは、父とポールが仲良く将棋をしている姿が。

ポールが言うように「子が幸せなら、親も幸せ」なのね。

流血沙汰になるのでは、とまで心配した私が全く馬鹿でした。

結婚記念日&バースデイ

今日10月27日は、結婚記念日&私の誕生日

1年前の今日、婚姻届を持って豊平区役所へ。

とても寒い雨の日で、一ヶ月前に東京のイギリス大使館に行って、面接を受けてまで手に入れた証明書(しかも1万5千円かかる有料のもの)を「これだけじゃ、結婚手続きできないんですよね。」と言われたときには本当に倒れそうになりました。

真剣に事情を説明したら、なんとか認めてもらえて無事手続きが出来たから良かったものの、あれで認められなかったら、思いっきり暴れていたところでした。危ない、危ない。

ということで、結婚1周年のささやかなお祝いをしました。

場所は、もちろんポール行き付けの「ビクトリア・ステーション」(ちなみに去年の入籍後ももちろんビクトリア・ステーションで乾杯)。

最近しばらく行ってなかったポールは、ステーキが食べたくて、行く前からニッコニコ。

店内に入って席に着くと、ウェイターさんがポールのところに駆け寄って来て、

「こんばんは。お久しぶりですね。今日ちょうど、最近来ないねって、お店のみんなで話していたところなんですよ」。

満面の笑みで歓迎されて、すっかりご機嫌のポール。

今日は、夜だし、ちょっと違うメニューを頼んでみようとオーダーしたところ、ウェイターさんが、

「あの、ドリンクバーはよろしいんですか?ポテトもこちらのでよろしいんですか?いつもと違いますけど・・・」と念押し確認。

さすが(何が?!)ポール、もうすっかりお店の有名人なのね。

いつか、お金持ちになって、JRタワーのレストラン・ミクニあたりで、こんな会話が繰り広げられるようになったらいいな。(ありえないと思うけど。)

そんなことを思いつつ、ポールは、サーロインステーキ250g、私は、グリルチキン250gをもうお腹が一杯で苦しくなるまで食べました。

来年もここで、結婚2周年を祝おうね、ポール!

ポールさえ、いてくれたら、高級レストランとか、ワインバーとか、高価なプレゼントとか、何もいらないの。。。(あれ、もしかして、私、思いっきり強がってる?!)

名前の話

ポールの苗字は、『HEAP』と書いて「ヒープ」と読みます。

昨年10月に結婚した時、私の苗字も「ヒープ」に変えました。

変えないという選択もあったのですが、変えた理由は、

1.旧姓があまり好きではない(旧姓が「白鳥」とか「竜崎」というカッコいい苗字だったら、変えなかったと思うな~)。

2.苗字が違うと他人のような気がする。

3.苗字が同じ方が、何かと都合が良さそう。

というところ。

でも、それからがなかなか大変。

スティーブンスとかテイラーとか、馴染みがあって分かりやすい名前だったら良いのですが、「ヒープ」の場合はまず間違いなく通じません。

「カタカナで、「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」の『ヒ』に、棒を伸ばして、ハ・ヒ・フ・ヘ・ホの『フ』に『○』で、『ヒープ』です!」と言ってはじめて理解してもらえます(この「ハ行」の連続、かなり言い難いです)。

それでも、これが苗字だと思ってくれる人はごく僅かで、たいていは会社の名前だと思われてしまいます。

個人だということを分かってもらうには、「国際結婚なので・・・」と前置きをするのが手っ取り早いようだとようやく気がつきました(でも、それもなんだかな~)。

名前を書いても同じ。

この前、カードで買い物をした時、サインで、「ヒープ」と書いたら、

店員さんが、「うえいち・・・様でよろしいですか??」

なに~、「うえいち」だと~!!!全然よろしくないよ~。

確かに「上」という字をカタカナの「ヒ」のように書く人はいるし、「ー」は確かに「一」だよ。でも「プ」はどうしてくれんのさ、「プ」は!!どうにもならないでしょうがっ!

私の外見が西洋風で、「もしかしてこの人、ハーフ?」と思われるようだったら、こういうことにはならないような気がしますが、見た目「ザ・日本人」の私には、到底不釣合いな名前なようで・・・はい、良く分かってます、すみません。。。

ある日のイライラ『時間の感覚』

昨日、北大の某研究科のジンギスカン・パーティーに夫婦で参加させていただいた。

学生に戻ったような気持ちで、各国の留学生のみなさんと話をし、それはそれは楽しいひとときだったのだが、その前にイライラする出来事が。

理由は『時間の感覚』とでも言いましょうか・・・。

事前に幹事さんから「スタート時間は午後3時」という連絡を受けていたので、その時間に間に合うように出かけようと私は外出準備完了で待機。

が、問題は一緒に行くポール。

前日に「明日は2時半には家を出る」と伝えていたにもかかわらず、一向に起きてこない。

わかっているはずだし、準備に時間もかからないから「ま、いいか」と思っていたら、2時過ぎに起床で、全く慌てる気配なし。

時間を気にしてやきもきしながら待っている私を横目にポールはゆったりと新聞を読み、ステーキを焼いて朝食の準備をはじめ、おまけにバスタブにお湯まで張り始めた。

この期に及んで、まさかお風呂にゆっくり入る気では?!「おいおい、勘弁してよ」と思いつつも敢えて何も言わない私。

時間がないことは百も承知。その日は日曜日で、ポールにとっては唯一の休日。

言うまでもなく、「休日は、誰の指図も受けず、ゆっくりしたい!」というのが彼の考え。

イライラしている私に気付いてポールは、「ただのジンギスカン・パーティーだよ。遅れたら遅れたでいいじゃない。イギリスでは、普通パーティー開始時間になんて誰も来ないよ。30分過ぎてやっと人が集まり始めて、1時間後にやっとみんな来るんだよ。人がいない時に行ったって面白くないから、誰も最初に行きたくないものだよ」。

ここはイギリスじゃありませんから!「遅れる」メールを慌てて送信しているのは私なんですから!と、心の中で叫びつつ、1時間以上遅れで会場に行ってみると、ほぼ同着で、ルーマニアからの留学生Mさんとイギリス人のご主人が。

イライラした私が馬鹿でした….

時間に厳しく「常に5分前行動」で躾けられた私の時間厳守の信念が揺らいだ瞬間でした。

まずは自己紹介から。

私とポールは、97年夏、函館で知り合いました。
会社の命令で函館に転勤することになった私は、友人も知人もいない函館でどうやってプライベートライフを充実させようかと考え、会社のすぐ近くにあった「○○英会話」に通い始めました。

英会話の習得はもとより、志を同じくする友達を見つけることが主な目的。語学にはもともと並々ならぬ興味があった私は、大学時代にフランス語を専攻。

フランス短期滞在中に通った語学学校で、フランス語を習いに来ているにもかかわらず、他の国からの留学生たちがみんな英語で何不自由なくコミュニケーションしていることに気づき、悲しいほどの孤独と疎外感を感じたあげく、「フランス語より、まず英語よね!」と考え直したのももうひとつの理由です。

・・・と、そんな感じで英会話を習いはじめて一年が過ぎ、友達の輪もあっという間にひろがり、レッスン終了後は近くの立ち飲みバーで英語について生徒同士で語り合いながら、「英会話って本当に素敵!」という充実した日々を送っておりました。

そんな時に私の通う英会話教室に現れたのがイギリス人のポール。見た目は英国紳士風で真面目そう。

話題も豊富だし、「いい先生が来てくれたな。」と思っていた矢先、私がレッスン中に、読んだばかりの本の話題を持ち出し、「人は全て9つのタイプの性格に分けれれるんだよ~。」と意気揚々と話し出した瞬間に、「人はそれぞれ違う。9つのタイプになんて分けられるはずがないじゃないか!ばかげてる。」と思いっきり反論してきたのです。

普通、英会話教室では、生徒に嫌われないよう「生徒に反論しない」、というのは大原則。内心どう思っているかはわからないけど、ほとんどの先生は、どんな話でもにこやかに「そうだね~。そうだよね~。」と聞いてくれる。

なのにポールは全く違ったのです。異論がある時には、生徒の感情なんか無視してはっきり言う、そんなポールに他の先生たちとは違う何かを感じた生徒は多く、レッスン後のポールをみんなで誘い出してはトコトンまで話し合う、という日々が始まったわけです。

そして8年後の昨年秋、私はポールの妻になりました。出会いとは不思議なものです。こんな私がポールを通して気づいたイギリスや英会話に関するアレコレを思いつくままに綴っていきたいと思います。