

先日、夫・ポールの妹から、珍しく電話があった。
留守電に残っていたメッセージを聞いたポールは、「何か絶対良くないことが起きたんだ」と心配そうだった。
すぐに電話を折り返そうにも日本とイギリスの時差は8時間。
今は寝てるだろうからと、イギリスが朝になるのを待って電話。
やっぱり良くないことだった。


80歳になるポール・ママに大腸ガンが見つかって、翌日手術の予定なのだという。
異国に住む息子に心配かけまいと、「手術の前日までは絶対に兄に言わないように」と、ママが固く口止めしていたのだそうだ。
翌日手術なだけに、帰国することすらできず、ただただイギリスからの連絡を待っていた。
ポール・パパは子供の頃に心臓の病気で亡くなっているので、手術前後は、ママのボーイフレンドが病院に付き添っていたようで、妹と妹のボーイフレンドも、病院にお見舞いに行って、スカイプで様子を報告してくれた。
手術は無事終了、今は退院してほっとしているところだけれど、急きょ里帰り帰国を調整中。
なぜなら、典型的なイギリス人女性のママは、日本にいる息子に心配をかけまいと、顔を見て直接話すまで本当のことを絶対に言わないと想像できるから。
ポールは、ここ数年、イギリスから電話が来るたびに、「ママに何かあったに違いない」と不安に襲われるらしく、「やがてそんな日が来る、と覚悟している」とも言っていた。


高齢の親を持つ子供なら、そう思うのは珍しくないことだけど、何より距離が離れているだけに、すぐに駆け付けることができないのが辛い。
私も一緒にお見舞いに行きたいところだけれど、2人一緒となると費用は倍になるわけで、私が会いに行くよりも、今後、ポールが半年に一度はイギリスに里帰りできるようにした方がポール・ママも喜ぶだろうとか・・・、そんなことを夜になると考え込んでしまう。
結婚後数年が経った頃、ポールが里帰り帰国を終えて、日本に戻る予定になっていたその前日、寂しさと不安からかポール・ママが体調を崩してしまい、入院する騒ぎがあった。
今回は術後で、もしかしたら今までのような元気な姿ではないかもしれない。
ポールがまた日本に戻る日がきたら、「もう二度と会えないかもしれない」という気持ちになって、また体調を崩してしまう可能性だってある。
息子のポールだって、今まで以上に後ろ髪を引かれる思いになるに違いない。


ポールは当初、今回は帰国しないつもりだった。
手術は無事に終わったわけだし、これくらいの手術のことで帰国していたら、今後何度そういうことになるかわからないから、というのがその理由。
でも、私は、病状が深刻になって話もできないような時じゃなくて、少しでも元気で体力のある時にこそ、里帰りして一緒に親子の時間を過ごすべきだと里帰りを強く勧めた。
自分が歳を取るということは親も歳を取るということ。


異国で暮らすポール親子の気持ちを考えると、何とも言えず切ない気持ちになる。
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