少し前の某ホテルチェーンの出張調査によると、1000人のビジネスパーソンに出張が好きか嫌いか聞いたところ、「46.9%が「好き」または「どちらかといえば好き」と回答。53.1%は「嫌い」「どちらかといえば嫌い」「どちらでもない」と、否定的な意見がやや多い結果となった」のだそうだ。
もちろん年齢にもよるし、仕事内容にもよると思うけれど、やっぱり・・・という感想。
たとえば、周囲の友人たちに、「今週末、東京出張なんだよね」というと、半数が、「そうなの?大変だね~」といい、半数が、「え~、羨ましい。出張いいな~♪」と言う。
私も以前は出張が大好きだった。
紛れもない「出張ウキウキ派」。
年に1、2度の頻度ならそうだけど、それが月に1、2度になってくると違う。
月に1、2度の今は、「出張シブシブ派」。
移動している時間がもったいない。
出張から戻って来た時のメールの量が半端ない。
そんなこんなで、だんだん出張が恐怖になってきた。
メールが今ほど使われていない時代だったら、感じなかったこと。
先日、いつも通っている美容師さんと出張の話をした。
50代ながら、見た目は金髪のオスカル風で性別不詳の美容師さん。
ベテランの美容師さんで、月に5~6回、講師として全国の美容室に呼ばれ、札幌から大阪や沖縄と全国を走り回って、後輩のスキルアップ指導に励んでいる。
もう数年間通っているけれど、当初はそんな話を楽しそうにしてくれたものだ。
だがしかし、昨年秋にストレスから体調を崩して入院。
以来、出張をセーブし、夕方以降の予約も減らすようにしているのだそうだ。
美容師さん曰く、「来週は沖縄だ、大阪だ・・・と思うと、常に何かに追われている気がして、ずっと気が休まらなかった。メールがたまるから、移動中も常にメールの処理と格闘していて疲れ切ってしまった」と。
楽しそうに思われることの多い出張。
でも、実際はそうじゃない事も多い。
一方で、「出張が好き」なビジネスマンほど仕事がデキて・モテて・出世が早い!?などとも言われている。
ビジネスパーソンに出張はつきもの。
「私もね~、昔は、ヨーロッパと日本を行き来するようなビジネスパーソンを目指していたわけよ。。。だから、わずか数日間の国内出張くらいでガタガタ言うな・・・ってね、自分でも思うわけよ」、という話をしかけたところ、
友人曰く、「ヨーロッパなら、そりゃ話は全然違うでしょ」。
行き先の問題なのか?
いや違う。
出張問題、半数は「ウキウキ」で、半数は「シブシブ」なだけに、実はとっても奥が深い。
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