自己肯定感


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先日、共通の知人のお陰で、10年以上前にお世話になった上司と再会、食事をする機会に恵まれた。

その上司と一緒に仕事をさせてもらった期間は約2年と短かったけれど、今思い出しても、あの頃の職場環境は本当に最高だったな~、と思う。

とても小さな職場だったけれど、毎日、仕事に行くのが楽しかった。

何がそんなに良かったかというと、その上司は、部下の、いわゆる「自己肯定感」や「自己効力感」を嫌というほど引き出し、高めてくれる人だったからだ、と今になってよくわかる。

「この資料、よく作ってくれましたね」、「さすがですね」、「本当に助かりました」、「ありがとうございます」。

そんな言葉を使って、日頃から部下の仕事に対して、労いと感謝の気持ちを伝えてくれていた。

常にあたたかく見守り、「あなたの仕事ぶりをちゃんと見てますよ」、という思いが伝わってくる上司だった。

だから私も頑張った。

もっと貢献できるように、役に立てるように。

大学を卒業して就職した最初の会社を2年もしないうちに辞めて転職してから3つ目の会社。

何をやってもうまくいかず、仕事をする、ということに対してまったく自信が持てず、「組織」に所属する、ということ自体にも限界を感じながら仕事をしていたころだっただけに、上司が投げかけてくれる肯定的な言葉に、どんどん仕事にポジティブになっていくのがわかった。

他にも素晴らしい上司はたくさんいたけれど、私がその後も心折れることなく、これまで仕事を続けられているのは、この時の上司が芽生えさせてくれた「自己肯定感」が大きく影響しているように思う。

だけどこれは今だからわかることであって、当時はそんな風に思っていなかったから、上司に感謝の気持ちを伝えることがないまま時が過ぎ、定年で会社を去ってしまった。

ずっと感謝の気持ちを伝えたいと思っていたので、思いがけず実現して本当に良かった。

自己肯定感が人生に与える影響は大きい。

日本人の自己肯定感は世界の中で圧倒的に低いと言われているそうだ。

あるサイトによれば、「自分はだめな人間だと思うことがある」という質問に対して、日本人の72.5%が「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答。これは同じ質問に対する答え、中国(56.4%)、アメリカ(45.1%)、 韓国(35.2%)と比べと突出して高い割合です。「高校生の生活と意識に関する調査(平成27年度調査)」より

そんな日本で、自己肯定感を高めてくれる人との出会いは、とても貴重で得難いものなのだと思う。

読んでいただけたら、


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