エレベーターのマナー

誰かに教えてもらったわけではなく、いつの頃からかなんとなくマナーとして、エレベーターに乗った時に操作盤の前に誰もいなければ、自分がそこに立ち、「開閉」ボタンを押して他者の乗降を見守り、降りる時には最後に自分が降りるようになりました。

上司や取引先の方と一緒にエレベーターに乗る時も、通勤の地下鉄や買い物に行った時のデパート、滞在先のホテルでまったくの他人と乗り合わせた時も同じです。

相手が誰とかは関係なく、長年の習慣でしていることで、エレベーターで乗り合わせた方への、ささやかで小さな「親切」だと思っています。

とはいえ、私が開閉ボタンを押していると、中には明らかに戸惑っている方もいるので、「お先にどうぞ」とお声がけも忘れないようにしています。

今日もそうでした。

仕事帰りに乗ったエレベーター。

扉の両側に操作盤があるタイプだったのですが、途中の階で乗ってきた若い女性も私と同じ習慣を持っているようで、1階に到着すると私と彼女が同時に両側で開閉ボタンを押して、他の人を先に降ろそうとしたので、たまたま乗り合わせた男性は照れながら「いえいえ、レディーファーストで」と私たち2人を先に降ろそうとして、「いえいえ」、「いえいえ」って、3人で笑顔になって、結局は見た目の年齢順で私が最初に下車しました(笑)。

経験から言って、私がたまたま操作盤係になった時に「開く」ボタンを押しながら「お先にどうぞ」と促すとほぼ100%、老若男女見ず知らずの方でも会釈をしてくれたり、「ありがとうございます」って言ってくれたりします。

そのたびに日本は礼儀正しくて素晴らしい!、と思いますが、欧米では通用しないマナー。

女性の私がエレベーターの操作ボタンを押して、男性に対して「お先にどうぞ」なんていうのは、逆に驚かれるNG行為なんじゃないかと思います。

ところ変われば・・・ではありますが、自分が慌てて乗り込んだ時や、重い荷物を持っている時は、誰かが開閉ボタンを押してサポートしてくれると、心からありがたいですよね。

中には、暗黙のエレベーター操作盤マナーについて、「余計なお世話」、「困った気遣い」と思っている人もいるようで、実際にそういう声も聞いたことがありますが、自分にできる他者への「小さな親切」のひとつだと思っています。

 

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コメント

  1. 僕も操作盤に立つタイプですね。言葉に出さずに、手でゆっくりと降りることを促します。ポイントはゆっくりです。過半数の方が従ってくれます。
    マナーって難しいけど、あまり考えずに自然に出来たら素敵ですね。
    先日東京のホテルで、外国人夫婦にお礼を言われたので、久しぶりにYou’re welcome!って言いました。気持ちのいいものですね。

    • 手でゆっくり降りることを促すって、スマートですね!さすが。
      女性で操作盤を押してくれる人は多いですが、男性はそれほど多くないので、操作盤操作をしてくれる人がいると、いい人だな、って思います。
      見ず知らずの人でも、笑顔で挨拶って本当に気持ちいいですよね。そういう意味で、私もホテルのあの空間が大好きです。

  2. 私も操作盤の前に立つタイプです。
    あと、手動ドアですぐ次に入ってくる方のために開けたまま待っているタイプです。
    でもこのマナー、昔は次の方がそのまた次の方にとリレーのようにつながっていたのですが、最近は「どうも!」って感じで通り抜けする方が多く(特に若者)、いつまでも自分がドアマンでいることが多くなりました。
    ちょっとした気遣いを笑顔と会釈でつなぐって今の人たちには理解されないのかも。
    だから、若者が逆に笑顔でつなげてくれたときはすごくうれしくなります。

    • 「いつまでも自分がドアマン」!、ありますね~。
      以前、函館でアパートに住んでいた時に、国際結婚のご夫婦が違うフロアに住んでいたのですが、一度、私がまだかなり遠くにいるのに、
      背の高い白人のご主人がドアを開けたままずっと待っていてくれたことがあって、物凄く感動しました。
      彼にとっては普通のことだと思いますが、それ以来、私も意識して次の人のために手動ドアを開けたまま待つようになりました。
      笑顔でつないでくれると嬉しいですよね。

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