世界のテニス界が、女性蔑視発言で炎上している。
3月20日まで開催されていた国際テニス大会で、主催者が、「『いまのプロテニス界は男子選手で持っている』などと発言、さらには個別の選手の容姿にまで言及して、女子選手らの怒りを買った」のだ。
この女性蔑視発言に米国テニス界の女王、セリーナ選手が大激怒。
この発言をしたCEOは、すでに謝罪はしたものの、有名選手を巻き込み、恐らく謝罪だけでは済まされない事態になっていて、今後の成り行きが気になるところ。
女性蔑視といえば、思い出すのがオーストラリア初の女性首相ジュリア・ギラードさん。
ギラードさんが首相になった時、48歳。
若いころから非常に優秀な政治家だったのに、首相になってからというもの、ひどい女性差別や女嫌いにさらされつづけ、首相になってから3年後には辞任に追い込まれた。
余りにも有名な、彼女の「女性差別糾弾国会スピーチ」を、先日、改めてユーチューブで見た。
国会で当時の野党党首トニー・アボットを指さし、「私は、この男に、女性差別や女性嫌いの説教など受けたくない」と、執拗な女性差別発言を次々に晒し、怒りに震えながら強く抗議し批判。
この国会中継は世界中で放送され、多くの人を驚かせた。
その他にも、自宅のキッチンの写真が掲載されると、果物入れに果物が何も入っていなかったことから、料理ができないのかと騒がれたり、子供がいないことで「故意の不妊」と侮辱されたりもしていたそうだ。
初の女性首相になりながら、女性差別的で執拗な攻撃に時間を奪われ続けていたのは、本当に不幸なことだ。
辞任挨拶で、彼女はこう言った。
「私の次の女性首相、その次に来る女性首相は、楽になるだろうと思います」。
日本では、来月、4月1日、「女性活躍推進法」が施行される。
男女平等に関しては、日本のずっとずっと先を行っていると思っていたアメリカでもオーストラリアでも、まだまだこんな状況。
男女平等の話になると、本音と建前があるのは日本だけじゃないらしい。
スポーツ界でも、政界でも、一般社会においても、世界中どこでも、女性活躍は「いばらの道」。
とても勇気にいることだけれど、自分のためじゃなくて、次に続く後輩たちのために、セリーナ選手やギラードさんのように、おかしいと思ったら声を上げ続けることが大切なのだと思う。
今の女性が、こうして当たり前のように、勉強したり、働くことができるのも、女性の地位向上のために尽力してきた先人たちがいたからなのだと心から感謝。
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