「30代以上・未婚・子ナシは『女の負け犬』なのです」というショッキングなコピーで大反響を巻き起こした酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』。
この本が世に出た2003年10月。
当時、私は独身30代で、まさに『負け犬』カテゴリー。
同じく、『負け犬』カテゴリーの姉が、書店を探し回っても、売り切れで買えなかったほど人気だった本をようやく手に入れて読んだ時には、2人で大爆笑。
「そう、そう。その通り!」と思わず頷いてしまう負け犬行動のオンパレード。
その中で、「負け犬は踊る」というのがあった。
私に一番当てはまっていたのはコレ。
なぜ踊るのかというと、要は、「本来であれば出産や子育てに使うべきなのであろうエネルギー」が体内に有り余っているために、「腰をくねらせ、肩をゆすらずにはいられない」のだということ。
私は、そのとき、まさに「踊って」た。
月曜日はバレエ。
火曜日と木曜日はエアロ。
水曜日と金曜日はジャズダンス。
土曜日は、クラブで朝まで。。。
そんな自分を思い出すと、なんだか可笑しくって笑ってしまう。
本当にエネルギーが有り余ってたんだ、って懐かしく思う。
毎日仕事を終えてから、踊り巻くって、週末はクラブで朝まで友人たちと飲み騒ぎ・・・。
そんな日々はさすがに長くは続かなかったけれど、今となってはいい思い出。
「負け犬」だろうがなんだろうが、毎日、楽しくて仕方がなかった。
思いっきりお洒落をして、いろんな人たちとの会話を楽しんで。
マニキュアをしていない人や、香水をつけていない人なんて女じゃないと思ってた。
なのに、それが今は、何よりバブー。
「子育て」ならぬ、「子犬育て」にエネルギーを注ぎ込む毎日。
朝の散歩に備えて、できる限り夜更かしはしない。
バブーに怪我をさせないように、爪はいつも短くカットして、マニキュアなんてほとんどしない。
鼻が利きすぎるバブーのために、大好きな香水もなし。
今は、バブー育てに精一杯。
そして、そのことが何よりの幸せをもたらしてくれる。
あの頃は、踊っていたから、毎日元気一杯でいられた。
今は、バブーがいるから、毎日幸せでいられる。
あの頃のように、踊りたい!という衝動に駆られることもない。
不思議だけど、そんなもの。
雪の上で、ブレイクダンスをするバブーを見ながら、なんだかそんな数年前の自分を思い出し、その変貌ぶりに我ながら笑ってしまった。
それにしても、バブーのこの激しすぎるブレイクダンス。
相当なエネルギーが有り余ってるってこと?!
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