写真がもっともっと上手くなったら、撮ってみたいものがある。
それは、ご近所の愛犬と飼い主さんの写真。
毎日お散歩していると、ご近所に住むたくさんの飼い主さんとわんこたちに会う。
中には、飼い主同士の触れ合いを明らかに避けている人もいるけれど、大抵の飼い主さんは、笑顔で挨拶してくれて、愛犬同士は、鼻キスやお尻の匂い嗅ぎでご挨拶。
いつもカメラを首からぶら下げてお散歩している私は、よく愛犬の写真を撮らせてもらうけれど、どのわんこも可愛くて、個性があって、写真を撮るのがとっても楽しい。
以前、お散歩中に初めて会った年配の女性の飼い主さんに、愛犬の写真を撮って欲しいと頼まれたことがある。
足に怪我をして包帯を巻いていた黒いパグの老犬。
そんな風に頼まれたのは初めてだったから、気合を入れて写真を撮って、翌週、同じ時間に同じ場所で会って、プリントした写真をあげると、「すごく可愛く撮ってもらって、こんなにいい写真は初めて」と言って、とっても喜んでくれた。
お金なんてまったく受け取るつもりもなかったのに、それでは申し訳ない、せめてプリント代だけでも受け取って欲しいと500円を渡された。
それから、数ヶ月が過ぎた頃、近所のスーパーで呼び止められた。
「この前、愛犬の写真を撮ってもらった者です。。。」と。
見れば、その時の飼い主さん。
あの写真を撮ってから数日後に愛犬が亡くなり、しばらくは深刻なペットロスで病院に通って、ようやく外に出ることができるようになった、と涙ながらに話してくれた。
あの時の写真が生前最後の写真になり、テレビの上に飾って、毎日眺めている・・・と、あの時、写真を撮ってもらって本当に良かった、と、私の手を握り締めて何度も感謝された。
その話を聞いた時、飼い主さんと愛犬の写真を撮ってあげれば良かったととても後悔した。
仲良く一緒に映っている写真があったら、もっとあの飼い主さんの心を癒すことができたかもしれないと。
年末に亡くなった、バブーのお友達わんこ・ラブラドールのベリーちゃんも、ベリーちゃんの写真はたくさんあるけど、飼い主さんと一緒の写真は一枚も撮ってなかった。
あんなに素敵な飼い主さんと愛犬は見たことがない、っていうくらい、見てるだけで心が通い合っているのがわかるふたりだったのに。
大きいのにとっても怖がりだったベリーちゃんは、雷がなると必ずお腹を出して飼い主さんに甘えて、そんなベリーちゃんのお腹を、「大丈夫、大丈夫」って、雷が鳴ってる間中、優しくさすってた飼い主さん。
もうあのベリーちゃんと飼い主さんが一緒の姿を見ることができないなんて、本当に寂しいし、残念でたまらない。
個人情報やら何やら、世の中が厳しくなってから、人にカメラを向けることは憚られる。
わんこの写真を撮るときも、初めての時は、「写真を撮らせてもらっていいですか?」と必ず断るようにしているけれど、たとえよく知っている相手でも、飼い主さんにカメラを向けることは、絶対に避けている。
だけど、ものすごく撮りたい衝動に駆られることがよくある。
愛犬が飼い主さんをじっと見つめる眼差しと、そんな愛犬を見つめ返す飼い主さんの柔らかな愛情に溢れた笑顔。
本当に素敵なシーンがいくつもある。
愛犬を抱っこして、にっこり・・・みたいな、カメラを意識した写真は、誰でも少しは持っていると思うけど、本当に素敵なのは何気ないシーン。
カメラを意識していない時の、愛犬との触れ合い、自然な表情。
本人以外の、周囲の誰もが見ている愛犬と飼い主さんの間の空気感、とでもいうような、そんな写真をたくさん撮って、飼い主さんに見てもらいたいな・・と思う。
いつの日か、バブーのお友達わんこたちと飼い主さんの、「愛犬と飼い主さんの写真集」(札幌・平岸版)みたいのを作ることができたらいいな~♪
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コメント
ブログを読んでいて不覚にも泣いてしまいました。
飼い主さんと愛犬の自然な表情の写真って、ありそうでないのでしょうからぜひとも写真集を作ってほしいと思いました。
なぜなら、実家で飼っていた愛犬が昨年の11月30日に17歳で亡くなったからです。
もう一緒に写真を残すことが出来ないと思うと淋しく思います。
ぜひとも、元気なうちの愛犬との写真をたくさん写してほしいと思います。
ポールさんとバブーちゃんが並んでテレビ見ている写真いいですね『家族の団らん』って感じがよーく伝わってきます。
うちも何枚もワンコの写真はありますが亡くしてみるともっともっともっと……撮っておけばよかった、と後悔しきりです。
どうぞたっっっくさん写真撮ってください。拝見できるのを楽しみにしています(^O^)/