今日、妹の夫のお父さんが亡くなったと知らせがあった。
昨日、「今、ICUにいる。危篤だから覚悟しておいて」、と連絡があり、残念ながら、それから回復することはなかった。
甥っ子・姪っ子の優しい、優しい、おじいちゃん。
ここ数年、会うたびにどんどん痩せて小さくなっていて、体調が悪いという話は聞いていた。
何度も手術をして、だんだん喉がカスれるようになり、声が出なくなった、と。
釣りやゴルフが趣味で、もともとは車を乗り回してどこにでも出かけるような、とってもアクティブな人だったのに、ここ数年はめっきりそんな気力も体力もなくなっているようだった。
私と、妹のお義父さんは、小学生の甥っ子の運動会で、年に1度、定期的にお会いする機会があった。
共働きで運動会を観に来ることができない妹夫婦に代わって、妹の義父母と私の母、そして私が応援団になって、運動会を観に行くのが、毎年の一大イベントになっていた。
甥っ子に寂しい思いをさせないように、たくさんのお料理や飲み物、お菓子を用意して。
炎天下の中、ずっと校庭にいるのは、40代の私でも辛いのに、いつもニコニコ目を細めて、運動会での甥っ子の奮闘ぶりを見守っていた。
初孫の甥っ子を、まさに「溺愛」していたおじいちゃん。
私が一度、このブログで、なんらかのエピソードの中で、甥っ子のことを「ずる賢い」と書いた時、「賢い」はいいけど、「ずる賢い」は止めて欲しいと、妹経由でクレームが来たことがある。
私にとってももちろん愛しくてたまらない甥っ子だけれど、身内を褒めるのは憚られると思っての表現のつもりが、孫を愛するおじいちゃんには、たまらなく不快に受け止められてしまったらしい。
自慢の可愛い甥っ子なので、小さいころはよく写真も載せていたけれど、個人情報が洩れて危害が加えられるようなことがあっては大変だと、顔がはっきりとわかるような写真の掲載も止められた。
それらの写真や記事はすぐに取り下げたので今は残っていないけれど、私の中では、おじいちゃんの溺愛ぶりがよくわかるとともに、個人情報に無頓着だった自分自身を反省するエピソードとして今も忘れられない。
「孫たちが生きがい」と、自分たちの生活を犠牲にしてでも、保育園の送り迎えをし、夕食を共にして、共働きの妹夫婦を全面的にサポートしてくれていた。
優しい笑顔だけが思い出され、感謝の気持ちしか浮かばない。
そんなおじいちゃんだけど、厳しく叱る時は、甥っ子が泣くほど叱る。
優しくて厳しい、理想的な「おじいちゃん」だった。
そのおじいちゃんがもうこの世にいなくなってしまったことが、とてつもなく悲しい。
私の父は、7年前のお正月の朝、急死した。
人間の「病気」や「死」は、誰も予測ができず、タイミングなど関係なく訪れてしまう。
まだ早過ぎる。
妹のお義父さんにも、私たち姉妹の父にも、甥っ子・姪っ子が成人になるまで成長を見守って欲しかった。。。
それができなかったことが辛く、悲しい。
とてつもなく悲しい。
コメント
はじめましてこんにちは。katsuoumeと申します。
たまたま検索中にこちらのブログ
「国際結婚の難しさ」に引っかかり
記事を読んでスッキリした気持ちにさせていただいていました。そうか私が働けばいいんだ!と。ありがとうございます。
そして今日のブログも読ませていただきました。ご愁傷さまです。
>katsuoumeさん
こんにちは。
国際結婚をされているか、これから予定されているんですね。
海外の大手企業の日本駐在員でもない限り、日本人ではない相手の収入だけに頼るのは非常にリスクも大きいです。
あくまでも個人的な意見ですが、国際結婚の場合、男女問わず、自国で生活することができて日常的なストレスが少ない方が、働いて生活を支える覚悟を持つことが大切なんじゃないかと思っています。