正義感

人間観察バラエティ『モニタリング』という番組が好きです。

番組のテーマは、「ありそうでありえない? でもありえるようなシチュエーションを用意し、 それに遭遇した人が『どんな行動に出るのか?』をこっそり観察」。

数年前にはじめて観た回では、三ツ星シェフのいる高級フレンチレストランで、インスタントのチキンラーメンをフレンチ風に調理した料理を食べた客の反応を見るというもの。

ある客は、「こんなに美味しい料理ははじめて。さすが三ツ星シェフは違うね!」と大絶賛。

一方で、ある客は一口食べた瞬間に、「これ、ただのチキンラーメンだよ。私たちぼったくられてるよ!」とパートナーに警告。

人間観察って面白いな~、とつくづく。

昔なら、スターの寝起きの姿をリアルにリポートする「スターどっきりマル秘報告」も人気がありましたよね。

同じ「どっきり」でも、アメリカの番組『What Would You Do?』(あなただったらどうする?)は内容の深刻さが違います。

白人女性が足のマッサージサロンでサービスしてくれるアジア人女性を前に、友達と電話しながら、「どうせ英語もわかんないから」と侮蔑発言を繰り返したり、素敵な景色を楽しむテラスでワインを飲む夫婦が、前のテーブルに座ったラテン系の人に「そこに座られると目触りだから席を移動して」と求めたり、白人の母親が実子と黒人の養子を明らかに差別していたり・・・、そんなことが自分の目の前で起きたときに人はどういう行動を取るのか?

コロナ以後、欧米でアジア人をターゲットにしたヘイトクライムが急増しているニュースが多いので、正直なところ、アメリカにもイギリスにもしばらくは行きたくないな・・・と思っていました。

でも、このどっきり番組を見て思い直しました。

周囲で理不尽な差別が起きていることに我慢できず、立ち上がって、「あなたの発言は不快にも程がある」、「あなたは間違っている!」、「お前が出て行け!」と怒りに震えながら闘ってくれる人が本当にたくさんいるのです。

「こっちに来て私たちのテーブルで一緒に飲みましょう」とか、「あなたの分は私が払うからなんでも好きなものを注文してOKよ!」と。

頃合いを見計らって、「どっきりだよ~!」と、番組スタッフが出てきたときには、怒りに震えていた人たちは一様に大きく安堵して、目に涙を浮かべながら「こんな差別は絶対に許せないと思った。みんな同じ人間でしょ」と、行動を起こした時の心境を語ってくれるのです。

YouTubeに短い動画がたくさんあるので、見始めたら止まらなくなりました。

正義感を持って、間違っていることは間違っているとはっきり言うことができる人たち、他人のために闘うことができる人の強さを人間観察できる、とても優れた番組だと思います。

私もそうありたいと、短編動画に感動して何度も涙しました。

本気でサンキュー、YouTube!

 

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