獣医さんと希望

バブーが固形物をまったく食べなくなって4日目。

これまで大きな手術を何度も乗り越えてきたこともあって、これ以上「痛い」思いはさせたくないので、病院に行くことすら躊躇いがあります。

これまでの経緯から考えても今回ばかりは病気ではなく「老衰」。

治療して治る、という類のものではないことはわかっています。

なので、自然に任せるべきか、延命治療をすべきか激しく葛藤しながら、結局、何も食べることができず弱って行くバブーの姿を黙って見ていることはできず、かかりつけの動物病院に行ってきました。

治療というより、衰えていく愛犬を前にしたとき、飼い主としてどう行動すべきか、最期に何ができるのか、何をすべきなのか、先生の意見が聞きたいという思いからでした。

今日の体重は3.96㎏。ピーク時は9㎏だった体重が4㎏を切り、半分以下になっていました。

診察台の上で力なく横たわるバブーを診てもらいながら、「もしこの子が先生の愛犬だったら、先生はどうしますか?」と聞いてみました。

先生の答えは、「愛犬がこの状態なら、僕個人としては、自然に任せて特別なことは何もしないと思います。でも、獣医師としては、できることがあるなら何とかして助けてあげたいと思います」。

愛犬の最期の看取り方に正解はありません。

いろんな考え方、方法があることを先生が時間をかけて丁寧に説明してくれました。

結局、飼い主である私たちの判断に委ねられましたが、負担が少なくて自宅でできる、鼻からのチューブでの給餌と点滴治療を選択し、方法を教えてもらったうえで、点滴を受けて帰宅しました。

今朝、病院に行く時は、抱っこをしても力がなくダラーンとしていたのに、点滴後は首が上がっていました。

元気こそありませんが、体の感じが明らかに違う。

わずかな希望を手繰り寄せて、試してみる価値があるなら、と。

心臓と肺はしっかり機能しているという先生の言葉にも助けられました。

明日からは自宅で点滴と鼻からの給餌です。

頑張って、バブー。

 

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コメント

  1. ここ数日、バブーちゃんの様子をブログで拝見しながら、eri-ponさんとポールさんのお気持ちを思うと胸が切なくなります。
    主治医の先生の心臓と肺がしっかり機能しているという言葉が救いですね。
    ブログを拝見してバブーちゃんの可愛さにいつも元気をもらっていました。
    バブーちゃんが少しでも長くお二人といられるよう祈っています。

    • 少しずつお別れの準備をしながら、でも、その日が一日でも先になるようにと願っています。
      心臓と肺はしっかりしていると言われて、「体力さえ戻れば」って奇跡を思ってみたり・・・。
      毎日、胃がキリキリしています。

  2. 個人として・・・。
    獣医師として・・・。
    その意見をどう取るか、が、飼い主の責任ですね。
    スタートからゴールまで、試行錯誤です。

    • こればっかりは正解はありませんよね。
      すべては飼い主の責任。
      何ができるのか、何をすべきなのか。
      小さく弱々しい命を前に日々考えさせられています。

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