フランスは美食の国。
日本でもすっかり定着した『グルメ(gourmet)』という単語はフランス語で、『美食家、食通』のこと。
似た単語で、『グルモン(Gourmand)』という単語もあるけど、こちらは、『食いしん坊、大食い』のこと。
私は『グルメ』じゃなくて、完璧な『グルモン』。
そんなわけで、今回の滞在中のレストラン選びはほとんどグルメのトモコさんにお任せ。
だけど、海外でレストランに入って困るのが、なんといっても食事選び。
メニューを見ても、なんのことやらさっぱり、というのが普通。
今回の場合、フランス語は少々わかるつもりでいたけど、食事の名前となるとまるで点字を読んでるんじゃないかってくらい意味不明。
そんな時の、私のオーダーの選び方。
まず知ってる単語があれば、その中からチョイス。
鳥、豚、牛、うさぎ・・・これくらいはわかる。
後は味付け、ハーブ、トマト、ビネガー・・・これもわかる。
だから、この組み合わせの中で品選び。
知らない単語ばっかりのものは、「興味がない、嫌い、食べられない」、のいずれかだと勝手に判断しているので選択肢から外す。
コレ基本。
あとはお値段次第。
私の場合、こんなふうに自ら選択肢を減らしているので、日本でもそうだけど、メニュー選びが異常に早い。
でも、美食家のトモコさんはまったく違う。
フランス語の辞書を片手にひとつひとつ丹念にメニューを確認。
しっかり時間をかけて調べたあと、納得の行くものだけをオーダー。
すごい、すご過ぎる。
どこにいようと、「絶対に食べ物には妥協しない」。
これが、トモコさんの美食家たる所以。
パリ滞在2日目の夜に行ったシャンゼリゼにある正統派フレンチレストラン『Au Bon Accueil(オー・ボン・アクーイユ )』(住所:14 rue de Monttessuy Tel:01 47 05 46 11)。
このお店を選んでくれたのも、もちろんトモコさんだけど、彼女の食やワインにかける情熱は本当に半端じゃない。
最初はラパン=うさぎ料理から。
そして、舌平目のムニエル。
左上にあるのはタルタル・ソースかと思ったらマッシュ・ポテト。
地元の人たちでにぎわっているお店だけあって、どれも絶品。
チーズ・セレクションもこのとおり。
今回の旅で、トモコさんの食通ぶりにびっくり。
食事もワインもチーズも、その知識が半端じゃない。
料理の奥深さやワインについて、熱く語るトモコさん。
「全くあなたってば、本当に知らないのね。それはね・・・」
参りました。
トモコさんの熱い語りに聞き入っていたら、レストランのスタッフが、翌日のランチに向けて、黙々と準備をはじめているのに気がついた。
閉店時間、とっくに過ぎてる。
パリの夜に、美食家トモコ熱く語る。。。
語る『グルメ』と、食べる『グルモン』。
私たちって、やっぱりいいコンビ。
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