ドイツ・オーストリアを旅していると、とにかく感動するのが、美しい看板の数々。
アジア諸国でよく見られるような、ギラギラ・ド派手な看板は一切なし。
街の雰囲気を壊さないよう、見事に風景に溶け込んでる。
主な街の目抜き通りには、まさに芸術的ともいえるアイアン看板がずらり。
看板を見ているだけでも楽しい。
なんでも、16~19世紀ころ、当時は文字が読めない人も多かったので、誰でも一目見て看板の意味が分かるように工夫されていたのだそう。
とはいえ、よそ者の私には、その看板の意味するところがわからないものも多いもの。
これは、『はさみ』だから、洋裁やお直しのお店かな。
これは、プレッツェルだから、間違いなくパン屋さん!
この王家の紋章みたいのはなんだろ?
もしかして、銀行?
でも、真ん中にプレッツェルの模様があるから、やっぱりパン屋さん?!
これは、鳥だから・・・???
何? レストラン?
ぶどうの看板は、きっと『ワイン』。
ってことは、『バー』か何かを意味するのかな?
これは、『馬』。
上に『HOTEL』の文字が見えるから、意味は『ホテル』ってことか。。。
昔は、馬で移動していたというその名残で、旅の途中に寄るところ、みたいな意味があったのかな。。。
じゃ、これは?
まったく意味不明。
文字が読めない人にもわかるように、とはいうものの、文化が違うところから来た人間には、なかなかわかりにくい。
それでも、こんな感じで楽しませてくれるので、「ここは何のお店かな?」なんて思いながら、看板を見て歩いているだけで、まさに目の保養&頭の体操。
ヨーロッパの人たちが、日本の大都会に出ているギラギラ蛍光色の看板や、人々が行きかう通路の足元に置かれている邪魔な看板を特に嫌い、文句を行っているのがよくわかる。
看板も街並みもひとつ。
邪魔にならないように、でも、それを探している人には、しっかりとわかるような工夫こそ看板に求められるもの。
安いからと言って粗末な看板を出したり、目立ちたいからといって、ド派手な看板を出したりしないことが、美しい街並みを保つ秘訣。
その美意識の高さは、ヨーロッパ諸国に教えられるところが本当に多い。
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コメント
うわぁ~!良いですね、現実逃避の旅。久しくお邪魔していなかったのが、今日久しぶりに立ち寄らせていただき、目の保養をしました。羨ましいです。我が夫も今日まで3週間アメリカ出張でした。今成田から我家へのシャトルバスドライブ中です。その3週間の内、ちょっと用があったので本当はイギリスへ帰国したかったのですが、どうにも一人となるとその気になれず、というか勇気がなく、結局自宅でお留守番としました。大胆に現実逃避なんて出来たら本当にいいなと思います。その勇敢さ、讃えます。写真もいつもながらに美しくて、楽しませていただきました。ありがとうございました。
素敵な看板ですね~。HarryPotterの世界みたい。
(丁度映画を見たところだったので)
私もこういうの大好きで、写真に撮ったりします。
アジア人とヨーロッパの人では美意識が違うんでしょうね。
私はヨーロッパの方が好きですけど。
ところでeriponさんは、ドイツ語読めるのですか?
私は大学の教養で必修だったのですが、当時は英語すら
興味がなかったので、見事に身に付きませんでした。
何となく読み方が分かるような感じ。。。
今思えば勿体ないことしたなぁと思います。
>アサヒさん
お久しぶりです!私も、アサヒさんのブログにお邪魔させていただきましたが、なんだか大変なことがあったみたいで、びっくりしました。
ブログの閉鎖も考えてしまうようなことだったんですね。
ご主人が3週間も不在だったなんて!出張多くて大変そう。
でも、その分、戻ってきてからは、新婚さんのようなラブラブ期が長く続きそう。
アサヒさんの長文、いつも読ませる内容で、本当にすごいと思ってみています。
まさに、エッセイストですね。
これからも楽しみにしています!
>Joyceさん
もう本当にヨーロッパはどこを切り取っても絵になるので、写真を撮るのが楽しくって仕方がありませんでした。
アジアのエキゾチックな感じは、私もとっても好きなのですが、看板や宣伝広告の類の、統一感のなさやバラバラで混沌とした感じは、やっぱりうるさくて苦手です。
ドイツ語は残念ながら読めません。
ドイツもオーストリアも、観光地は誰もが流暢な英語で話していました。
英語があれば、何の不自由もないと感じました。
やっぱり、英語が大切ですね!
帰ってきてから、ポールに特訓を申し出たところです。