2日前の夜に、突然、全身の脱力で倒れたポール。
気絶したわけではなく、意識はクリアで、倒れた直後も、呂律が回らないわけでもなく、何が起きたか私にはっきりと説明できるほど口調もしっかり。
倒れた数分後には全身の力も戻って、大事に至らなくて本当に良かったし、今となっては、「いったいあれは何だったの?」なのだけれど、やっぱり原因が知りたい。
腕にできた大きな擦り傷と、胸のあたりにできた大きな青あざが、転倒時の衝撃を物語る。
まずは「脳」を疑って駆け込んだ脳神経外科の、MRI検査の結果は異常なし。
「脳」じゃないとわかった今日は、心臓疾患を疑って循環器科へ行ったけれど、心電図の検査でも異常なし。
とはいえ、突然倒れた原因はどこかしらにあるはずで、血液を採取してもらい、「しっかり検査しましょう」、ということで、病院で装着してもらった24時間モニターのホルター心電図をぶらさげて帰宅。
後日、改めて病院へ。
「何も悪いところが見つからなくて良かったね~」という私に、ポールは、「でも、原因がわからないとすっきりしない」。
そりゃそうだ。
病気たるもの、その根源を突き止め取り除かないと治らないし、いつまた再発するかと思うと、そっちの方が怖い。
そのほかにも、ずっと気になっていたのがポールの涙。
春先から夏にかけて悪化。
調子のいい日と悪い日があるのだけれど、調子の悪い日は、目は真っ赤に充血し、涙が止まらない。
だんだん酷くなってきたので、今日は眼科にも。
検査の結果は、「アレルギー性結膜炎」。
目薬を処方されて帰宅。
こちらは原因が突き止められて、処方された目薬も即効性のあるもので一気に改善。
良かった・・・。
会社を休んで昨日・今日と2日続けて一緒に病院巡りをしていた私に、「負担をかけてごめん。重荷になりたくなかったのに、本当にごめん」、と何度も何度も謝るポール。
いい大人が・・・、と思われそうだけれど、外国人が日本で体調が悪いからとひとりで病院に行くのは大変なこと。
まず、最初の問診票からして、聞かれている内容がわからなければ、日本語で書くこともできないわけで、症状を説明するのもひと苦労。
我が家の場合は、平日に一緒に病院に行こうと思うと、私が仕事を休む必要があるわけで。
だからポールは、体調が悪くても重荷になるまいとひたすら我慢を続けて、心配をかけまいと私にはなかなか本当のことを言わない。
今回病院に行くことになったのは、「倒れた」という事実があったから。
一緒に病院に行ってほしいと頼まれたからじゃなくて、私が決めたこと。
そうでもしないと、ポールは病院に行かない。
「負担をかけてごめんね、ごめんね」と何度も真剣な顔で謝るポールに、私の方こそ、「もっと早くに病院に一緒に行ってあげられなくてごめんね」、なのだ。
ポールの気持ちを思うと切なくて、必要とされている時に助けてあげられない自分が情けなくて、「夫婦なんだから当たり前。もう、『ごめんね』、って言わないで」、っていうのが精一杯。
はっきりしてるのは、会社には私の代わりはいくらでもいるけれど、ポールの妻は私ひとりしかいないこと。
その重みを今回、改めて。
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