先日、取引先の40代の男性が、会社を辞めることになったと挨拶に来てくれた。
この約1年間一緒に仕事をしてきたけれど、いつも穏やかで人当りもよく、冷静。
どんな急なお願いも、文句も言わず快く引き受けてくれる。
そんな人だった。
やめる理由を聞くと、「共働きに限界を感じた」とのことだった。
まだ小さいお子さんが2人いる。
長い間ずっと、共働きのままでいつまで頑張れるかと悩んでいたらしい。
家庭内でどういう話し合いがあったのかはわからないけれど、結局、夫が仕事をやめて、妻が仕事を続ける、という選択肢を選んだのだそうだ。
「男は仕事」、「女は家庭」という性別役割分担の意識が根強い日本社会で、この決断は、本当に勇気がいることだと思う。
大抵は理解すらしてもらえないかもしれない。
あるサイトに、「お互いの収入や仕事内容等を考えれば、女性がバリバリ仕事をし、男性が家事育児をメインで担った方が効率的であるケースは多々ある。性別役割分担にとらわれ、男は仕事、女は家庭という型にはめ込んでしまうことは非合理的。専業主夫というのは、サバイバルな毎日を送る夫婦にとって十分検討に値する選択肢」との解説があった。
激しく同意。
我が家も共働きだけれど、在宅ワークの夫のおかげで、私はのびのびと仕事ができているのだとつくづく思う。
たまに休みが合うと、「今日はゆっくり休んで」、と夫が料理をしてくれる。
お風呂もキッチンも、ピカピカに磨いてくれる。
料理も掃除も、とにかく時間をかけずに手早く、適当に済ませようとする私と違って、夫は時間をかけてなんでも丁寧にこなす。
人になんと言われようと、自分たち夫婦がお互い理解していれば、それがベストな選択なのだと思う。
結婚した当初、私は頑健な夫がずっと家にいるのが嫌だった。
「男は外で働くもの」という価値観に縛られていたからだ。
でも、そんな生活が長く続き、今の生活が当たり前になってくるにつれて、収入は少なくても、このまま在宅ワークでいて欲しいと思うようになった。
私が外で働いているんだから、それでいい、そう思うようになった。
私のみならず夫までが、今日は残業だ、出張だ、と家にいない日が続いたら、ずっと擦れ違いで、それこそ生活が成り立たなくなってしまう。
だから私は、家族を思えばこその、その男性の決断を応援したいと心から思う。
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