毎週通っている通訳学校で、通訳者は「うなずいちゃダメですからね」と教わりました。
発言者のみならず、通訳者までが相手の話にうなずくのは、相手に「わかってくれているんだ」と誤認させ、業務の範囲を超えている、と。
なるほど~、と思うものの、私にとっては日頃の習慣で、相手の話を聞きながら、無表情で「うなずかない」のが意外なほどに難しいのです。
思い起こせば中学生時代、私は先生たちのお気に入りの生徒でした。
それゆえ実力以上に成績が良かったのだと思います。
そう自認しています。
なぜなら、先生たちの話を、ひとつひとつ丁寧にうなずきながら聞いていたからです。
私の「うなずき」は、あなたの話を聞いていますよ、というただの習慣であって、必ずしも相手の話に同意しているわけではない場合もあるのですが、話をしている側に、「わかってくれた」と思わせてしまう危険なジェスチャーでもあるわけです。
通訳しながら相手の話にうなずき過ぎると先生に注意され、今更ながらその危険性を知りました。
中学時代の先生たちは、きっとこの「うなずき」癖のせいで、私のことを過大評価していたんだな~と今更ながら思います。
言葉のわからない者同士の間に入るため、話し方やジェスチャーなど、対人関係について通訳学校で学ぶことは本当に多いです。
英語のみならず、対人関係のお作法も学べるので、通学を再開して良かったと思います。
人間、いくつになっても勉強です。
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