今日は母の誕生日で、81歳になりました。
私と同年代の友人たちは、すでに両親が亡くなっていたり、認知症になっていたり、大変な話をよく聞くので今も元気いっぱいの母といられることが、とても有難いことなのだと心から思います。
そんな今日は同い年の酉年生まれの会合があり、地元で大人気の「揚子江」で宴会でした。
お店は心配になるほどボロボロ(失礼!)ですが、味と量は最高です。
そして、今ではあまり見かけなくなった、お店の男女共同トイレで壁に貼ってあったのがシンガーソングライター・樋口了一さんの「手紙」。
「年老いた私が、ある日、今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように
見える私の心へと 励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しいことではないんだ 旅立ちの前の
準備をしている私に 祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったなら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して 支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけでそれだけで私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ」
母の誕生日にはじめてこの歌を運命的に知って、読みながら泣きそうになりました。
号泣注意。
読んで頂けたら↓
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