国際女性デー

今日、3月8日は国際女性デー。

国連の今年のテーマは「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」

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大学を卒業後、就職してから2度の転職を経て約30年が経ちますが、男女の平等という意味では、まだまだ日本は発展途上、世界各国にかなり遅れを取っているのが実態だと思います。

最初に就職した会社は鉄鋼メーカーでした。

入社当時、新卒の同期が450人もいた大きな会社です。

鉄鋼メーカーのシンボル、製鉄所の中核施設に鉄鉱石から銑鉄を作り出す「高炉」という施設があるのですが、新人研修の時、大規模修繕のために休止していた「高炉」見学が研修コースに盛り込まれていました。

高炉は一度動きはじめると10~20年は休まずに連続操業するものなので、見学のチャンスはほとんどありません。

たまたま新人研修中にそんなレアなチャンスに巡り合えたのに、女性社員は「高炉」の中に入って見学することが許されず、外で待たされていたのです。

理由は相撲の世界の「土俵」と同じ、厳重な「女人禁制」だったから。

それから30年、今は「高炉」にも女性が入れるようになったのではないかと思いますが、当時は「女人禁制」と言われて、ただ受け入れていました。

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そして今、男女が平等になったかというと、まだまだです。

仕事を一緒に進める取引先の会社と名刺交換をして、たとえば先方がプロジェクト名簿のようなものを作ると、男性ばかりの場合、必ず女性である私が末席になります。

自社の社員名簿では並び順が違うので、こちらからあえて訂正を求めなければなりません。

自社内の男性が先方が作った名簿を見ても誰も気に留めることはなく、順番が違うと指摘してくれることはまずないので、結局、自分で訂正を求めることに。

これほど切ないことはありません。

男性同士だったら、おそらく順番が違うことに気づくとすぐに並べ替えを求めると思います。

私も以前はポジションにこだわる必要はないし「まぁ、いいか」と思って、そのまま流していましたが、今は自分のためというより、後に続く女性社員が同じ「末席」扱いを受けるのはまかりならんとの思いで必ず訂正を求めるようにしています。

一方で、女性が末席ということに関しては、私自身にも反省があります。

昨年、ある仕事の関係で、取引先の男性4人、女性1人の計5人を会議室に案内したとき、自然と女性を末席に誘導してしまったのです。

その時の、女性の「むっ」とした表情は今も忘れられません。

のちに、その女性がプロジェクトメンバーの中核だったことがわかったのですが、「男性が上司で女性が部下」、「女性は男性の補佐」という30年の間に刷り込まれた感覚、無意識のバイアスがあることに女性である私自身が気づかされた出来事でした。

女性だということを理由にポジションを誤解されることは、これからも多々あるでしょう。

でも、そこで女性が黙っている限り状況は変わりませんので、「それは誤解だ」と声をあげていくことが必要なんだと思います。

セクハラに目くじらを立てるのはよくない、たいしたことではない、と多くの私世代が男性とうまく仕事をするために使ってきた戦略が、後輩女性たちの働く環境改善につながっていなかったことがよくわかってきました。

「あえて」の主張を強くしなければならないと思う今年の女性デー。

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男女の区別なく、ジェンダーレスな世界が目標ですが、あと何年かかるのでしょう。

 

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コメント

  1. “国際女性デー”がある内はダメでしょうね。敢えて唱わなければならない現実。
    でも、女性の中にもその慣習が染み付いているのも事実ですよね。
    土俵に女性が上がれないのは、神事⛩️としてなら認めます。
    理事会に女性が名を連ねるなら。
    席は誘導しなければ良いのかな?
    さぁ、お座りくださいと解き放つ(笑)
    こんなこと、最前線で働いていないから言えるんですよね。
    定年まで働く勢いのある同級生や知人は、尊敬しています。

    • 「国際女性デー」がある内はダメです。私もそう思います。
      私自身が同性の女性を男性より下に見ていたというのは、大きな気づきになり反省点になりました。
      以来、席は案内しません。どうぞーって全員招き入れて、自分たちで自由な着席を促しています。
      自分が定年まで働くことなど思ってもいませんでしたが、そうなりそうな今、自分にできることは後輩女性たちが少しでも働きやすい環境を作れるようにすることと使命感のように思うようになりました。

  2. 正直に言うと、女性の上司には抵抗があります。ごめんなさい。これが、僕の率直な意見です。でも、MRの世界では、男女平等、女性の所長も珍しくありません。但し、産休についてはいささか疑問が残ります。産休は欠員ではないので、人員補充は無く、今いる営業所員で、分散させて担当を持ちます。つまり、2人が産休を取ると、2人分の担当地区の負担がのしかかります。そして、産休明け、数カ月で2人目が出来ました、とか言われると、正直複雑な気持ちになります。そういうシステムだから仕方ないけど、僕の男性同僚は担当の負担増加でうつ病になって休職しました。男女平等、言う易く行うは難し、というところでしょうか…

    • 男女平等、30年経っても難しい問題ですよね。
      ATSUSHIさんの気持ちもわかります。
      おっしゃる通り、産休はあくまでも「休暇」なので人員補充がないのが一般的ですよね。
      でも、その業務負担は誰かが背負うことになるわけで。
      同じ女性でも子供がいるかいなかいか、既婚か未婚か、親が近くに住んでいるかなどでまったく状況が違うので思いは様々。
      定年になるまでの間に、男性の育休が当たり前になる世の中に変わるかが、今気になっているところです。

  3. 私も現職の頃「このポストに女性が就くのは初めて」とか、庁内会議メンバーに女性が私一人ということに自尊心をくすぐられたりしたことがありました。勘違いも甚だしい。
    さすがに途中からこれはおかしいと思い、口にも出しましたが男性は「何がおかしいの?」という反応。
    女性がトップにならないと組織は変わらないと思いましたが、女性がトップになった16年間、女性管理職登用にも殆ど変化なし。クオーター制にも否定的。
    口癖は「能力の無い人が管理職になっても本人が大変なだけ」ちょっと失望しました。
    でも、トップが女性になると周りの見る目、気遣いなどが変わります。
    男性の意識も変わるんです。
    本人の意識は別にして、そういう意味では彼女がトップでいた功績はあったのかも。
    産休、育休にしてもこの少子化の日本で女性が安心して子どもを産み育てられるようきちんと制度化すべきだと思います。

    • 社会人になって30年。転職もしましたが、いつでもどこでも女性は少数派でした。
      会議の場で女性は自分だけということが今なおほとんどで、そんな環境にもすっかり慣れてしまっていました。
      もし、性別が逆で、女性ばかりの中で男性がひとりだけだったら、男性はどう思うのかな、と思いながら過ごしています。
      でも、トップが女性になると明らかに周囲の態度が変わってきますよね。
      意思決定の場に女性がいないのは、これからは大きなリスクになると思っています。
      そのことに気づけない組織は、遅かれ早かれ時代遅れになってしまうことは目に見えています。
      いちご大福さんの仕事環境、想像ができるだけに、ゆっくり先輩のお話を聞きたいな~、と思いが募っています。

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