今の会社に入社してから、出身大学が同じという理由で、今もずっとお世話になっている大先輩がいます。
定年退職後は関東在住で、お会いできる機会も激減してしまいましたが、70代後半になった今も、先祖代々のお墓がある地元・北海道に年に数回は必ず帰省していて、そのたびに、関係者みんなで集まっていたのです。
帰省するときには、まず私のところに「来月帰省するから、みんなを集めろ!」と指令が飛んでくるのがお決まりだったので、今年はコロナ禍が明けて夏になっても指令が来ないことを変だなと思っていたところ、「今、癌の治療で入院中。抗がん剤治療で入退院を繰り返しているので、今年の夏は札幌に行けません」と病院のベッドからLINEが。
ご本人曰く、癌は手術不可能な段階に入っているそうで、「突然のお知らせになって申し訳ない。でも、突然の訃報よりはいいでしょ」と渾身のユーモアをこめて。
抗がん剤治療で脱毛する前にと角刈り頭の自撮り写真を送ってくれる余裕はあるようなので、「ボス・キャラですから、スキンヘッドもきっと超お似合いですよ」と返信しましたが、本人が辛いのはこれから。
私も自分が乳がんになった時に、癌のことや治療方法は徹底的に調べまくりましたので、大先輩が置かれている状況はよくわかります。
手術不可能の癌と闘う大先輩を、どう応援できるか。
どう応援すればいいのか。
経験者ゆえ、癌と聞くたびに心がザワザワ。
ひとりごとですが、AIよりもマイナンバーよりも何よりも、国は癌治療に研究費を注いでいただけたら、と思います。
読んでいただけたら↓
コメント
大先輩は誰かと繋がっている事が安心だと思いますよ。たわいないLINEのやり取りも救いになるかと。
製薬会社社員の立場から。国は医療費の削減のために、毎年薬の価格を下げます。だから、製薬会社は利益が出ないで研究開発費を削っています。まさに悪循環ですよね。がん細胞は本当に複雑で、抗がん剤も人によって効果も違います。研究開発には膨大なお金と時間がかかります。
国は命に近い順番に「適切に」税金を使って欲しいです。岸田さん「適切に」って使い過ぎ!全然適切じゃないし。
そうですよね。大先輩は手術ができない状況なので、後輩とのLINEを楽しんでくれていると思います。
お世話になったので恩返しを元気なうちにさせてもらいたい。
製薬会社が研究開発費を削ってしまったら、助かる命も助からなくなりますよね。
癌を患った身としては、製薬会社にいい薬を出してもらえないと困ります。